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玲「ねぇ透ちゃん。もう一回だけ聞くね。」
「は、ぁ---」
玲「俺に、どうして欲しい?」
「・・・っ」
耳元に寄せられた唇
体の芯に響く甘い声
そして秘部に入り込んだ指が優しく中を掻き回し
もう片方の手はくすぐるように胸の突起を刺激してくる。
「あっ、ぁ、ぁ---ん!」
再び始まった快感地獄に無意識に視界が滲む。
頭の中ではヤメロと叫んでるのに
こんな快感なんて望んでないのに
散々焦らされた体はその刺激に狂喜し
恥ずかしいほどに玲くんの指を締め付けてしまう。
玲「ココ、気持ち良さそうだね。」
「ゃ、ぁ--」
玲「まだ指だけなのにこんなに濡らして・・・俺のを挿れたらどうなるんだろ。」
「・・・っ・・」
器用な親指が溢れた液をそっと掬い取り
そのまま固く主張する突起をぬるりと撫で上げた。
そして甘く、優しく
挑発するように刺激を与えてくる。
「ぅ----あ、ぁっ・・・!」
頭が揺れる
喉が引きつる
もう、ダメだ。
解放されたくて
解放されたくて
イきたくて、堪らない。
「玲、くんっ---」
玲「・・・なぁに?」
玲くんの服を掴む手にギュッと力が篭る。
それに応えるように綺麗な顔が近づいてきた。
玲「透ちゃん?」
「ぁ、っ--!」
(言わなきゃ・・・っ)
言わなきゃまた
また、快感を取り上げられてしまう・・・
「玲くん---っ」
玲「ん?」
イきたい。
「お願、いっ・・・」
これ以上焦らされるなんて
そんなのもう
耐えられない--
透・・・
「---ぇっ・・?」
頭の奥で
呼ばれたような気がした。
「・・ぁ---」
玲「・・・?」
とっさに目を見開いた。
当たり前だが
こっちを見下ろしてるのは玲くんだった。
玲「・・・透ちゃん?」
「-----っ・・」
(くそ・・・)
あぁそうだ
そうだった・・
私の世界では
快感よりも、恐怖が勝る。
どんなに気持ち良くても
どんなに我を忘れてしまいそうになっても
私は結局
あいつが、怖い。
「嫌、だ---やめ・・」
玲「え?」
「・・忍っ---!もうやめろ!!」
悦楽に折れそうな理性を奮い立たせる。
そして懇親の力を振り絞って玲くんの肩を押し返し--
「え・・・?」
玲「・・・・・。」
え・・・
(な、なんて言った・・・?)
私は今
なんて言った?
「・・・・・・。」
玲「・・・・・・。」
(こ、これはヤバイ・・・のか?)
もちろん
もし私達が恋人同士なら情事中に彼氏以外の男を呼ぶなんて言語道断。
この状況は天下分け目の一大事だと思う。
だが幸運なことに、私と玲くんはそんな関係じゃない。
そうなる予定もない。
けど
「あ、あの・・・」
目の前の王子の無表情が
寒気を誘うほどに、怖い。
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