好きの定義

好きの定義—–10 SAKURA∞SAKU first

孝が俺と同じ?

 

(そうか・・・)

 

そういやあいつも自分の気持ちに鈍そうだよな。

あのルックスじゃ仕方ないが、アプローチするのは常に女の方からだし、そういう面では「恋愛」に関しては受け身っぽい。
下手したら一度も恋したことなかったりして。

その面、俺は違うぞ。
孝よりは全然恋愛上級者だ。

 

とにかく分かってることは

 

孝は有希にマジかもってこと。

 

今は違っても恐らくマジになる。
そんな気がする。

 

(あーあ・・・)

 

なんて奴だよ。
一体どれだけ俺らを狂わせたら気が済むの。

 

有「ぅ・・・ぅわわわわっ!や、やめろー!」

 

無性に有希に触れたくなった。

うなじに手を回し軽く引き寄せる。
するとまぁ、見事に叫ばれた。

 

(ぅわわわって・・・・)

 

なにその反応。
可愛すぎると色々と抑えられなくなるでしょ。

お前の方こそ鈍すぎる。
もう少し自分自身を分かった方がいい。

 

(うーん・・・)

 

本当はキスしたかった。

けど、止めた。

ここで暴走したら絶対嫌われる。
さすがにそれはイヤだからな。

その代わりに、首元に顔を埋めた。

 

(あ、いい匂い・・・)

 

ダメだね俺は。

落ちてるって気付いたとたん更に落下速度が上がった気がする。

まぁそれも仕方ないか・・・
だって妙に心地いいもんだから。

 

有「か、要?」
「・・・・・。」

 

緊張してるんだろう。
必死で体勢を保ってるのが丸分かりだ。

でも俺も・・・
このままじゃ我慢できなくなる。

 

「なぁ、有希。」
有「な、なんだ!?」

 

 

「俺・・・お前のこと、好きになるからな?」

 

 

固まる有希の頭をグッと引き寄せて、耳元で囁いた。

 

変な日本語だ。

 

でも、今の中途半端な心を現すには丁度いいと思

 

---ビクッ!!

 

有「----っ!」
「・・・え。」

 

緊張の限界を超えたのか
有希の体がピョンと跳ねた。

 

(ちょっと・・・今のは反則でしょ。)

 

抑えられなくなるからとか
嫌われたくないからとか
せっかく頑張って我慢してたのに

でもさすがに・・・
こんな反応されちゃ、ねぇ?

 

ペロッ

 

思わず、有希の耳を舐めた。

 

有「ぎっ、ぎゃぁぁ!このっっ変態がぁぁっ!!」
「え!ご、ごめんっ!ちょちょちょっとぉ!」

 

一瞬で緊張が解けたらしい有希。
言うまでもなく一発貰った。

 

(まずは"変態"から卒業しねぇとな。)

 

日頃の行いを少しだけ悔やんだ。

 

まぁでも

せっかく本気になれそうな女を見つけたんだ。
見つけてしまったからには、相手が誰であろうと絶対誰にもあげないよ。

 

どうするつもりかって?
そんなの単純。

 

つまり、有希が俺に狂えばいい。

 

そういうことだろ?

 

有「くそ!これだからお前は油断できねぇんだ!」
「はいはい。せいぜい張り切って警戒しな。」
有「かー!なんかムカつくー!!」
「さ、もう少し頑張ろうっと。」

 

 

その後、仕事を終わらせてうどん食って帰った。

 

 

報酬がうどんって

 

 

どんだけ欲がないんですか。

 

 

 

 

 

 

・・・・・好きの定義(完)