有「えっと・・・」
俺たちが交わした会話なんて知る由もない有希。
やはり空気も読めないらしく、そのまま話を進めるつもりらしい。
有「このグレー髪でやる気の無いのが要。変態だ。」
「へ、変態なんすか!?」
いきなりきた。
すごいのが。
要「ちょ・・・有希ちゃん。その説明はないでしょ?」
有「そのまんまじゃねぇか。で、そっちのクリクリ目の可愛い奴が、累たんだ。」
累「合ってる部分がない。」
有「ん、無視しとこう。」
累「もーっ!」
確かに可愛いかも。
有「で、後ろで髪結んでんのが純君。-----まぁ・・・あれだ。」
純「えっ!俺って説明無し!?」
有「か、考えとく。」
純「えー!ちゃんと考えててよー!」
まぁ、姫って呼んでるくらいだしね。
有「あっちの黒髪で偉そうなのが帝王・・・じゃなかった、真樹だ。」
真「---てめぇ。今のは1回分に加算するからな。」
有「聞こえねぇな。」
て、帝王?
なんだそりゃ!!
有「そいで不健康で不機嫌そうなって奴。あれが俺様孝様だ。」
孝「・・・・今日は眠れないと思え。」
有「スミマセンデシタ。」
孝「チッ。」
(こ・・・怖ぇぇぇ!)
そんなちゃらんぽらんな説明やめてくれよ。
皆さんを刺激しないでくれよ!
有「以上だ。分かったか?」
「分かんねぇよ!」
有「バカだなーお前。簡単に言えばそうだな・・・・一緒に住むことになった住人だ。」
「住人?」
住人って・・・・・
昨日電話の後にいたのはやっぱりこの人達か。
有「お前、松山さん知ってるよな?」
「え?あぁ。」
有「あの人に頼まれてさ。管理人のバイトすることになったんだ。あの人も大概適当な性格だからさ。共同ハウスとか何も説明無しでミッションがスタートしたわけよ。」
「ミ、ミッション?」
累「ミッションって何。」
有「とにかくここが家になったんで。宜しく。」
「------。」
宜しくって・・・お前、この中で生活すんの?
待て待てお前は女の子なんだぞ。
男5人と共同生活なんて有り得ないだろ。
それに感情の種類はどうであれ、全員お前のこと狙ってんだぞー!
(危・険・過・ぎ・ま・す!)
と思ったが本人達の目の前で言えるはずもなく
「・・・そ、そっか。」
と答えた。
有「ま、そういうわけだ。お前らも遼と仲良くやってくれよ!」
住人の皆様に向かって言い放つ有希。
人の気も知らないで・・・
「あ、あははっ」
苦笑いしか出ねぇよ!
要「宜しくな、遼君。」
要さんが代表で声をかけてくれる。
「こ、こちらこそぉ…」
後にいる奴らの目が怖ぇよ。
特に帝王と俺様・・・
黒い・・・・黒すぎる!