「っ彰ーーーー!!」
「------っ!?」
突然響いたすさまじい声。
もちろんビクッとした。
声の出所はドア。
いつの間に開いたのかそれは完全にオープン。
そしてそこには懐かしき我が親友。
掴んでいたんだろうリンゴをボトボトッと床に転がし、目を見開いてこっちを見てる。
「ううっ---りょうごーーー!!」
飛び降りた。
勢い良くベッドから飛び降り走る。
そして両手を大きく広げる良子の胸に飛び込んだ。
「ちょっとヤダ!なんで泣いてんのよ彰!」
「ううっ、うー」
「ていうかやっと目が覚めたんだねー!本当に良かったー!!」
「うー!」
とんとん、じゃない。
私の背中をバンバンたたいて喜ぶ良子。
でも---
「わっ、わた、しっ--」
「ずっと起きないから心配してたのよ!だって一ヶ月も寝てるんだもん!」
「つっ、つらくてっ---くるしいっ・・」
「さすがに寝すぎだと思ったねー!ま、昔からよく寝る子だとは思ってたけどあははー!」
人の話を聞け。
「あのっ・・・あの、さっ・・・」
「しかもここ一週間寝言が酷かったよー!」
「ちょっと・・・っ・・聞いてっ・・・」
「黒田のバカとかアラタのチビとか!ちょうど二人がいるときでさ!あの時の二人の顔、超面白かった!」
私の背中をさすりながら部屋へ誘導する良子。
そして二人してソファーに座った。
ていうかマジで話を聞け。
「あのっ・・・良子っ・・」
「でも本当に良かった!彰に怪我が無くて!」
「ちょっと、話っ・・・」
「だってもう少しでトラックに引かれるところだったもんねー!」
「話を・・・聞け」
ん?
「ちっ、違うぞっ・・・がっつり引かれて・・・」
「あの時先生が助けてくれなかったら・・・彰は今頃天使になってたよ!」
「て・・・天使?・・・・は?」
「でもさ。怪我してないのになんで気絶したんだろうね。しかも一ヶ月も!」
------ん?
「おっ・・・お前、何言って・・・」
「あ、もしかして先生の美貌にクラッきちゃったとか?」
「あ、あの・・・」
「それ分かるわー!私も初めて見たとき天孫降臨!とか思ったもん!」
「て、天孫降臨・・・?」
天孫降臨って・・・
神様が降り立ったってことだよな。
神様
神様・・・
---迅
「うっ・・ううーーー!」
思い出させるなバカヤロー!
「でもさ、彰ったらいつの間にあんなイケメンと知り合ったの?」
「うー!」
「黒田君もアラタ君もイイ男だし。あ、先生には敵わないけどね!」
「うぇーーー!」
イケメンもイイ男も黒田もアラタもどうだっていいんだよ!
思い出したらまた涙が・・・
「でも不思議だよね。先生の言う通りだったよ。」
「・・・っ・・っ」
「彰が目覚めたとき、多分泣いてると思うって!」
「---ぅっ」
「とにかく後でお礼言いなよ?先生は彰の命の恩人なんだからね!」
「うっ、うぅー・・・」
分かったから。
お礼でも謝罪でもなんでもやるから。
とにかく今は泣かせてくれ・・・
「それにしてもなんで泣いてるの?」
「ひっ・・・う、ぇ・・・」
「怖い夢でも見て------あ!先生!」
「彰。」
「ひっ・・・」
------え?
背中にぶつかった声に
体がフリーズした。
だって---
「彰。」
この声・・・
real Real 03
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