「私は戻るけど、戻っても死んでるかもしれない。」
「・・・。」
「なんとなく死んでない気がするけど・・・戻った先にお前が存在するかは分からない。」
「・・・。」
「分からないことだらけなんだ。」
「・・・。」
「だから私のことはさっさと忘れろ。そしていっぱい勉強しろ。」
「・・・。」
分からないことだらけ。
確かにそうだ。
お前がここにいることが既に分からないこと。
消えた後どうなるかなんて分からない。
でも、だからって---
「じゃあお前は俺を忘れるのか?」
「・・・。」
「もう会えないかもしれないからって。そんな理由で俺を忘れてしまうのか?」
「・・・。」
全く同じ想いじゃないかもしれない。
でもお前だって俺のことを想ってくれてるんじゃないのか?
それなのに忘れるなんて
そんなこと、出来るはずがない。
「・・・忘れるよ。」
「え・・・?」
「お前のことなんてすぐ忘れる。」
「な、に・・・言ってんだよ。俺のことが好きなくせに。」
「うぬぼれんなよ。お前なんか好きじゃない。」
好きじゃないって---
「ウソだ。」
「ウソじゃない。」
「ウソだ!」
「ウソじゃないっ!」
「この---」
「お前なんかっ---好きじゃ・・・・ないっ!」
「------!」
(ああ、そうか・・・)
今の一言で色んなことが分かった。
なんで声が震えているのかも
なんで顔を見せてくれないのかも
そして
こいつがどれだけ俺を想ってくれてるかってことも
悲しくてたまらないくせに
泣くほどつらいくせに
突き放すことで俺を救おうとしてる
不器用なやり方だけど
これがこいつの、優しさの形。
でも・・・・
「俺はお前が好きだ。忘れられないし絶対忘れない。だから、お前を探す。」
どんなに頼まれても
どんなに泣かれても
やっぱり俺は、お前を忘れるなんて出来ないと思う。
だから、たとえ離れ離れになったとしても
探して、探して
もう一度、お前に会いたい。
ありがとな 08 realReal
スポンサーリンク
スポンサーリンク