ここ最近、変だとは思ってた。
気付けばボーっとしてるし
うたた寝してるのを良く見るし
この前なんか授業中に寝言まで言ってた。
それに昨日の夜はふらふら家に帰るし
今朝は寝坊したくせに眠そうで・・・
顔色は正常。
でもどこか変だ。
そう思ってた。
「きゃー!佐野さんっ!」
「うそっ!大丈夫!?」
「しっかりして佐野さん!」
現在四限目。
あいつが楽しみにしていた体育。
今日の内容はグループごとのミニゲーム。
そして始まって間もなく
体育館に悲鳴が響いた。
「え、佐野って・・・彰ちゃん!?」
「なんだ?佐野に何かあったのか?」
隣のコートでだらだらやってた俺たちも動きが止まる。
そして悲鳴の出所を見て
血の気が引いた。
「彰っ----!」
考えるよりも先に体が動いてて
「西本君!あのっ、佐野さんが!」
あいつに群がる女子を掻き分けて
「----っ!」
思わず息を呑んだ。
そこには、うずくまるように倒れてるあいつ。
---ドクンッ
心臓が、嫌な音を打った。
「彰・・・?」
傍に座り込む。
「彰・・・」
頬に触れると
少しだけまぶたが動いた。
---生きてる
当然といえば当然だ。
だが・・・ひどく安心してしまった。
「はぁ・・・」
それにしても一体何があったんだ?
ボールにでもぶつかったのか?
「あ、あの・・・急によろけたと思ったら座り込んじゃって・・・」
「そうそう!それでしばらくしたら床に寝そべって!」
「寝るって言ったよね?」
「うん、言った言った!」
寝る。
寝る?
ちょっと待て。
これは、寝てるのか?
「「「----------。」」」
「・・・とりあえず保健室に連れてく。」
「え!う、うん!」
「先生が来たら言っとくね!」
「・・・宜しく。」
うずくまる彰を抱き上げた。
そして出口に向かう。
「彰ちゃんどうしたんすか!?まさかボールが顔面に---」
「大丈夫なのか?」
「寝るって言って・・・倒れたらしい。」
「「は?」」
慌てて駆け寄ってきた二人。
だがなんて説明したらいいか分からない。
「とにかく保健室行ってくる。」
「わ、分かった。」
怪訝そうな表情の二人を後に
体育館を出た。
どうして?06 realReal
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