どうして?

どうして?04 realReal





「ふぅ・・・」
「・・・?」





まぁ、こいつの気持ちは置いといて






自分でもあれから考えてみた。






年とか環境とか全部抜きにして

私はこいつをどう思ってるのか考えてみた。






①迅のことは人間として好きだ
②ずっと一緒にいたいと思ってる
③そして一緒にいるとドキドキしないでもない






さあここで問題だ。






好き、一緒にいたい、ドキドキする







一般にこの感情をまとめてなんと言う?








それはね










恋だ!










「いやぁぁぁーーー!!」
「---びっくりした。」






何考えてんだ私!
バカじゃないのか私!






「はぁっ!はぁっ!」
「大丈夫かお前・・・」
「き、気にすんな!」
「・・・。」






(おお、落ち着け・・・)






とにかく私はこいつに好意を持ってるらしい。

そして常識ではそれを恋と呼ぶ。






「いや違う!私のは違う!私に限ってそんな----!」
「・・・?」






ととととにかく

これが恋か否かは置いといて。







(いいのか・・・?)







こんな感情、持ってしまっていいんだろうか。







確かに私も見た目は高校生。





でも本当は違う。





良くも悪くも中身は大人。





どんなに顔が幼くても
どんなに髪がツヤツヤしてても





私は大人の女なんだ。





そう思うと、気が引ける。





だって迅は正真正銘の現役高校生。





同じくらいの女子と可愛い恋愛を重ねて、そしてやがて立派な大人になっていく。

これが筋ってもんじゃないか?
世の中の常識ってもんじゃないのか?





「俺はお前が好きなんだ。年だの中身だの関係ねぇ。」
「え、あ、そう?」
「ああ。」





関係ないらしい。





「---ってなんだお前!心を読むな!」
「分かりやすいお前が悪い。」





なんだと!?





「・・・ったく。お前もいい加減素直になれよ。俺のことが好きだって。」

「え・・・」






テーブルに頬杖ついてニコッと笑う迅。

その様子にうっかり心を奪われて思わず頷きそうになった。







「なな、何度言ったら分かるんだ。ガキには興味ないって言ってるだろ!」







まあ、そう簡単には頷けないけど。






「素直じゃないヤツ。」
「・・・うるさい。」






ま、まあいいや。








こういうのは確か、時間が解決してくれるはずだ。









素直になれるかなれないか
どっちに転ぶか分からないけど







今は時間に身を任せてみよう。












「と、ところでお前はどう思う?」
「ん?」
「何のバイトが・・・」
「・・・?」
「いいと・・・思・・・・・う・・」
「彰?」












(あれ・・・)













「んー・・・」
「どうした?」








(・・・?)









突然、激しい睡魔に襲われた。









「なんか、急に眠くなってきた・・・」
「眠い?」
「んー・・・」
「・・・。」






なんだろう、マジで眠い。






「そろそろ・・・帰ろっかな・・・」
「なぁ。」
「ん・・・?」
「本当に眠いだけか?頭痛いとか体がだるいとか変な感じはないか?」
「え、ないない・・・ほんとにただ・・・眠いだけ・・」
「・・・そうか。」





(あー、眠い・・・)





睡眠不足か?

いやそんなことないよな。
毎日ちゃんと寝てると思うけど・・・





「じゃあ、お休み・・・」





よろよろと外に出る。





そしてすぐ隣の我が家の玄関を開けた。





「ちゃんと鍵閉めろよ。」
「ああ・・・まだ勉強すんの?」
「・・・もう少し。」
「あんまり・・・ムリ、するなよ。」
「・・・分かった。」
「それじゃ、また明日・・・」
「ん。」





いつも通り挨拶して玄関を閉める。

そして鍵をかけて
迅が部屋に入った音が聞こえて・・・







「ね・・・む・・」







(あー、ダメだ・・・)








電気もつけずベッドへ倒れこみ









そしてそのまま、深い眠りに落ちた。