「黒田とアラタは友達だからな。友達には嘘ついたらダメだろ?」
こいつのルールなんだろうか。
友達に嘘をついたらいけないらしい。
ちなみにいつの間にか黒田とアラタと友達になっていたこいつ。
アラタに限っては友達というか下僕として扱っているような気がするが・・・
(まぁ、いいか・・・)
変人だろうがなんだろうが、他の奴がこいつをどう思おうと関係ない。
こいつの良さは俺だけが分かればいい。
俺のことを見た目で判断しないところも
周りに流されないマイペースなところも
たまに見せる太陽のような笑顔も
そしてこんな風にいたずらっぽく笑う顔も・・・
「え。」
目が合った。
いやもしかして、ずっと合ってた?
まさか俺・・・
ずっとこいつを見てた?
「-----っ!」
ニヤッと笑われた。
同時に一気に顔に熱が集まって、思わず口を押さえた。
「西本くーん。もしかしてお姉さんに見とれてた??」
「そ、そんなんじゃねぇ!」
「ぷぷぷー!顔真っ赤!」
「----!!」
ベッドに背もたれている俺。
ヤツはガバッと起き上がり俺の傍までやってきて、あろうことか顔を覗き込んできた。
めちゃくちゃ恥ずかしい。
「照れるな照れるな!」
「照れてない!ていうか眠いんじゃなかったのかよ!さっさと帰れ!」
「えーヤダ。今ので目が覚めた。」
「なんだよそれ。」
どうやら目が覚めたらしい。
今にも離陸しそうなポーズで伸びをしてる。
(勘弁してくれよ・・・)
ビックリした。
マジでビックリした。
心臓に悪い。
「でももう0時前か。」
「・・・。」
「そろそろ寝ないとな。」
「・・・。」
「まだ照れてんの?」
「・・・。」
「ぷぷ!」
「・・・。」
うるさい。
「やっぱ目が覚めちまった。もう少しいてもいい?」
「・・・いいけど。」
サンキューと言って笑顔を見せる。
まぁ・・・悪い気分ではない。
「あ、そうだ。気になってたんだけどさ。質問していいか?」
「・・・なに。」
「お前さ、なんでそんなに勉強すんの?」
「え・・・」
「夢でもあんの?」
「・・・・・。」
ベッドから身を乗り出し教科書を掴む。
そして数学のそれをぺらぺら捲りだした。
多分、何気に聞いただけだろう。
「将来の夢はなんですか?」
なんて、大人が子供に聞く社交辞令みたいなノリなんだと思う。
でも俺にとってそれは嬉しい質問じゃなくて
出来れば聞いてほしくない
出来れば答えたくない
そういう嬉しくない質問なわけで・・・
まぁ、俺の気持ちをこいつが知ってるはずもないんだけど。
二回目のスクールライフ05 realReal
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