とある女子への考察

とある女子への考察04 realReal






「もう一回やり直せばいいだけだろ。」
「え・・」



「死んだわけじゃないんだ。生きてただけ有り難いと思え。」
「・・・。」






チラッと彰ちゃんを見てプイッとそっぽを向く迅さん。

なにそれ。
めちゃくちゃカワイイんすけど。






「西本ーーー!!」
「---!」
「「・・・・・・・・。」」






飲み干した缶を握り潰したと思ったら

彰ちゃんが迅さんに






抱きついた。






(すす、すごい・・・)






すご過ぎるよこの人。

迅さんにこんなこと出来るのってこの人しかいないと思う。






「やっぱお前ってイイ奴だよなぁ!ちょっとひねくれてるけど!」
「・・・ひねくれてない。」
「ご飯いっぱい作ってやるからさ!頼むからこれからも私の面倒見てくれよなー!」
「・・・頑張る。」
「ありがとー!」
「・・・。」






迅さんに抱きつき背中をバンバン叩き・・・
そして意味不明なことを叫びながらお礼を言う彰ちゃん。


そしてそんな彰ちゃんの背中をさすり・・・
ちょっぴり頬を染めながら頭をポンポンやる迅さん。







もう、色んな意味で気絶しそうなんすけど。







「・・・。」
「・・・。」







黒田と目が合った。

ハトが大砲食らったような顔してる。

良かった。
着いていけてないの俺だけじゃなくて。







「よーし今夜は飲むぞー!!祝!新人生スタート記念パーティーだぁ!」







その後、復活した彰ちゃんは更に酒を煽った。







「お前らも宜しくな!」







改めてそう言われて戸惑った。

でも彰ちゃんのことは好きなので







「俺も宜しくっす!」







握手を交わした。







そしてみんなで歌番を見た。







(なにこれ・・・)







すっごく意味が分からない。