「珍しいこともあるもんだな。もしかして佐野に惚れちゃった?」
「は・・」
ホレチャッタ
ほれちゃった
→惚れちゃった?
「・・・・・・・・・・・・・・・そんなんじゃない。」
「・・・すっごい長い間だったね。」
「・・・そうだな。」
うるせぇな。
質問の意味を考えてたんだよ。
「とにかく惚れたとかそんなんじゃない。」
「そ、そりゃそうっすよね!迅さんが女の子に惚れるなんてそんな」
「ただ・・・」
「た、ただ?」
ただもう少し・・・
「もう少し・・・一緒にいたかったっていうか・・・」
特別な何かをするわけでもない。
ただもう少し
居心地のいいあいつと一緒にいたかった。
そんな気がする。
「一緒にいたかったって・・・いれるじゃないっすか。なんで別れちゃったみたいな言い方・・・」
「---!」
(あ、やばい。)
なんか今、変なこと言ったよな。
ほら見ろ。
2人共激しく変な顔してる。
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
き、気まずい。
「・・・悪い、なんか寝ぼけた。さっきまで寝てたから。」
「ね、寝ぼけ---なななぁんだそうだったんすかー!もー迅さんったらオチャメ!」
「オチャメ・・・」
「と、ところで黒田!まだバイト行かなくていいのか!?」
「・・・今日は休み。さっきも言っただろ。」
「そそそうだっけ!?」
焦りまくるアラタ。
相変わらず黒田は怪訝そうな顔してるけど。
「そそそういえば歌番見るんでしたよね!俺っ、お菓子とか買ってこよっかなぁ!ついでに飲み物も!」
「食い物ならあるぞ。冷蔵庫にジュースも入って--」
「止めないで下さい迅さん!すぐ帰ってくるんで!」
「・・・・・・・。」
意味が分からない。
「じゃ!」
そう言ってアラタは去って行った。
「なんかあった?」
「・・・。」
テーブルに頬杖ついてじーっと見てくる黒田。
なんだよ今度はお前かよ。
「何も無い。」
「ウソつくなよ。」
「ウソじゃない。寝ぼけてたって言っただろ。」
「橘が言ってた。」
「は?」
「お前の様子がおかしかったって。」
「え」
朝の電話のことか?
くそ、あのオシャベリ教師め。
「そんなに風邪がひどいのかってちょっと心配したけど。どうやら風邪じゃなかったみたいっすねぇ。」
「何言ってんのか分かんねぇ。それにやめろその喋り方。ウザイ。」
みたいっすねぇってなんだよ。
ムカついたんでヤツの足を蹴ってやった。
反撃されると思ったが「悪い悪い」といってニコニコされた。
やっぱりなんかムカつく。
「何がおかしいんだよ。」
「いや、おかしいんじゃなくて嬉しいの。」
「はぁ?」
「だってお前、初めてじゃん。体以外で女の子に興味持ったのって。」
「は」
こいつ・・・
何気にサラッと卑猥なこと言ったよな。
いやいやそんなことはどうでもいい。
なんか気になる13 realReal
スポンサーリンク
スポンサーリンク