なんか気になる

なんか気になる13 realReal







「珍しいこともあるもんだな。もしかして佐野に惚れちゃった?」
「は・・」







ホレチャッタ

ほれちゃった






→惚れちゃった?










「・・・・・・・・・・・・・・・そんなんじゃない。」




「・・・すっごい長い間だったね。」
「・・・そうだな。」





うるせぇな。
質問の意味を考えてたんだよ。






「とにかく惚れたとかそんなんじゃない。」
「そ、そりゃそうっすよね!迅さんが女の子に惚れるなんてそんな」

「ただ・・・」

「た、ただ?」










ただもう少し・・・














「もう少し・・・一緒にいたかったっていうか・・・」

















特別な何かをするわけでもない。







ただもう少し








居心地のいいあいつと一緒にいたかった。








そんな気がする。








「一緒にいたかったって・・・いれるじゃないっすか。なんで別れちゃったみたいな言い方・・・」
「---!」





(あ、やばい。)





なんか今、変なこと言ったよな。

ほら見ろ。
2人共激しく変な顔してる。





「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」





き、気まずい。






「・・・悪い、なんか寝ぼけた。さっきまで寝てたから。」
「ね、寝ぼけ---なななぁんだそうだったんすかー!もー迅さんったらオチャメ!」
「オチャメ・・・」
「と、ところで黒田!まだバイト行かなくていいのか!?」
「・・・今日は休み。さっきも言っただろ。」
「そそそうだっけ!?」





焦りまくるアラタ。

相変わらず黒田は怪訝そうな顔してるけど。





「そそそういえば歌番見るんでしたよね!俺っ、お菓子とか買ってこよっかなぁ!ついでに飲み物も!」
「食い物ならあるぞ。冷蔵庫にジュースも入って--」
「止めないで下さい迅さん!すぐ帰ってくるんで!」
「・・・・・・・。」





意味が分からない。





「じゃ!」





そう言ってアラタは去って行った。







「なんかあった?」

「・・・。」






テーブルに頬杖ついてじーっと見てくる黒田。

なんだよ今度はお前かよ。





「何も無い。」
「ウソつくなよ。」
「ウソじゃない。寝ぼけてたって言っただろ。」
「橘が言ってた。」
「は?」
「お前の様子がおかしかったって。」
「え」





朝の電話のことか?
くそ、あのオシャベリ教師め。





「そんなに風邪がひどいのかってちょっと心配したけど。どうやら風邪じゃなかったみたいっすねぇ。」

「何言ってんのか分かんねぇ。それにやめろその喋り方。ウザイ。」





みたいっすねぇってなんだよ。

ムカついたんでヤツの足を蹴ってやった。

反撃されると思ったが「悪い悪い」といってニコニコされた。
やっぱりなんかムカつく。






「何がおかしいんだよ。」
「いや、おかしいんじゃなくて嬉しいの。」
「はぁ?」


「だってお前、初めてじゃん。体以外で女の子に興味持ったのって。」


「は」







こいつ・・・

何気にサラッと卑猥なこと言ったよな。





いやいやそんなことはどうでもいい。