「そこ。」
「・・・。」
「そこで引かれたんだ。」
「・・・ふーん。」
公園に到着し柵に腰掛ける。
すると目の前の道を指差すあいつ。
それはどこにでもある普通の道だった。
「あのさ。」
「ん?」
「もしあの時・・・死んじゃったんだとしたら・・・どうなるのかな。」
「・・・。」
なんて答えたらいいか分からない。
そろそろ妄想も終わらせて欲しいと思う自分
こいつは本気で喋ってるんだと思う自分
二人の自分が頭の中で言い争ってる。
今にもパンクしそうだ。
(・・・。)
どうしたらいいか分からずチラッと横を見た。
だが、見なければ良かったと思った。
俯いてコンクリートを見ているあいつ。
その横顔が---あまりにも不安気で
「守ってやらなきゃ」なんて
意味不明な気分になってしまった。
「大丈夫なんじゃねぇの。」
「え。」
勝手に口が動いてた。
「何年も後の世界なんだろ。」
「・・・。」
「医療も今より進んでるわけだし。医者がなんとかしれくれてるだろ。」
「西本・・・」
こいつの言うことを信じたわけじゃない。
ただ、不安が少しでも小さくなればと思った。
「信じないんじゃなかったのか?」
「・・・信じてねぇよ。ただ妄想に付き合ってやっただけ。」
「そっか。それでも、サンキュー。」
「・・・別に。」
あいつがコツンと小石を蹴った。
それに釣られて横を見ると
嬉しそうな顔して笑ってた。
そして午後11時。
何か起こるかもと少しドキドキする自分
起こるわけがないと冷静に構える自分
そして何も起こるなと願ってる自分
少々複雑な心境で、静かに何かを待った。
そして結局、何も起こらなかった。
なんか気になる07 realReal
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