「はぁ・・・ごちそう様。」
「・・・。」
どうすればいいんだろ。
こんな姿になって丸一日以上経ってる。
このままじゃ時間だけが過ぎてく気がする。
(ま、明日だな・・・)
明日は確実に早起きして外に出よう。
「うわ、これっていつの映像だよ。」
野菜炒め完食。
またもや手伝うと名乗りをあげた西本と食器を片付け中、たまたまついていたテレビを見てビックリ。
見覚えあるなぁと思ったら、それは高校時代に夢中になってた歌手だった。
大分昔の映像だけど。
「全然顔が違うじゃん。やっぱ整形したんだな。」
食器を洗い終わってテレビの前に座り込む。
懐かしいなぁ。
すっごく好きだったもんな。
でも整形はちょっとショック。
「でも仕方ないか。女はでっかい目に憧れる生き物だし。私もお金があればなぁ。」
『ありがとうございました!いやぁ素晴らしい歌声でしたね!』
『そうですね!明日、8日はニューアルバムも発売です!』
『それは楽しみですね!』
『さあ!まだまだ番組は続きます!引き続き、生放送でお届けしまーす!』
「-----ん?」
アナウンサーの言葉にふと違和感。
だって「明日、8日」って言った?
あれ、今日って10日じゃないの?
いやいやその前に
生中継?
「あ、ああ・・・録画放送か。」
ビックリしたー。
どうやらミラクル続きで神経質になってる。
なんでもかんでもミラクルにしようとする癖がついてる。
だがしかし
「あ、ヤバイ。忘れてた。」
「なんだ!?」
「これって歌番の生放送だろ?黒田に頼まれてたんだよ。バイトで見れないから録画しててくれって。」
「---------。」
いつの間にか隣に座っていた西本。
今からでもいいよな、なんて言いながら録画ボタンをオン。
いやいやちょっと待って!
「にに、西本。いい今なんて言った?」
「え、今からでもいいだろ?」
「そうじゃなくて!この番組が・・・!」
「・・・歌番の生放送だろ。お前、歌とか聞かねぇの?」
「-----!!」
終わった。
なんかもう、色々と終わった。
「おい・・・大丈夫か?」
ミラクルには慣れたと思ってた。
でもやっぱり無理。
だってまさか
周りの時間まで若返ってる?