誰か、ウソだと言って

誰か、ウソだと言って07 realReal





「西本ーー、開けてー。」
「・・・。」
「今日は野菜炒めを作ろうかなーなんて。」
「入れ。」





午後7時半。

昨日と同様、一緒にご飯を食べようと西本家を訪れた。

そしてこちらも昨日と同様、夕飯の誘惑に負けた西本。
お前もまだまだ修行が足りない。





「ではでは、いただきまーす。」
「いただきます。」
「・・・ニンジンやるよ。」
「・・・ちゃんと食え。」




ニンジン苦手なんだよ。




「お前さ、本当に料理やったことないの?」
「ない。」
「マジで?料理の才能あるんじゃないか?これ、すっげぇ美味い。」
「・・・そうか?」
「うん。」




やってみたいと言うので今日は西本が味をつけてくれた。

やはりいい男は何をやってもうまく行くんだろうか。
少々悲しいが私が味付けするより数段美味い。




「・・・。」
「・・・。」




照れるなよ西本。






「あー、それにしても今日は疲れた。」





結局今日は一日中学校にいた。

西本の教科書にお世話になり、現国やら数学やらなにやらかにやら勉強した。


それはつまり


元に戻るための手がかりを何一つ掴むことが出来なかったとも言う。





「明日こそは絶対掴んでやる。」
「なんだ?」
「いえ、なんでも。」
「?」




明日は早起きするつもりだ。

で、こいつが迎えに来る前に家を出ようと思う。






(でも・・・)






手がかりを掴むと言っても






一体何をすればいいんだろう。






「なぁ。」
「なに。」
「どうやったら戻れると思う?」
「・・・さあな。」




こいつはこんな感じだし。
ぜんぜんアイデアくれないし。

ていうか協力してくれるんじゃなかったのかよ。