「あのさ。」
「・・・。」
「お前は、神様ではないんだよな?」
「・・・・・・・・・・。」
そんな目で見るな。
ただの確認だよ確認。
「・・・違うけど。」
「・・・そうですよね。」
やっぱり違ったんだ・・・
「じゃあさ。お前は私に何が起きてるか知ってるか?」
「・・・何って?」
「だから、これ。」
「これって・・・なに?」
自分の顔を指差す私。
私の顔をマジマジと覗き込む神様。
そして数秒後、「ワケ分かんねぇ」と呟いた。
ちょっとだけ、落胆した。
ほんの少しだけど期待してた。
こいつは何か知ってるかもしれないって。
小さくてもいいから希望を持ちたかった。
だってこいつは目覚めて間もなく
しかも不可思議な現象が起きて初めて会った人間だったから。
もしかしたら同じ境遇なんじゃないかとか
もしくは私のような人間に良く遭遇する体質なんじゃないかとか
色んな理由を考えて、期待してた。
「お前、本当に高校生?」
「・・・そうだけど。」
「今まで交通事故にあったことは?」
「交通事故?チャリでこけたことはあるけど。」
「・・・。」
どうやらこいつは
本当に何も知らないらしい。
私のことも、私に何が起こってるかも知らないただの高校生。
ただの
綺麗な
お隣さん・・・
「あぁぁぁ・・・・・」
「え。」
がっかりだ。
がっかりし過ぎて座り込んだ。
だってもう・・・
お先真っ暗。
「な、なんだよ。」
心配してくれてるのか、少々焦った様子で座り込んでくる神様。
ていうか---
「なぁ、名前は?」
「は?」
「だから、お前の名前だよ。」
「・・・西本迅。」
しぶしぶ名乗る神様。
本名・西本。