ここはどこ、私は･･･09　real Real

「ここが職員室だから。何かあったら遠慮なくおいで。」
「･･･はい。」







現時刻は午前11時30分。






私は今、「橘」と名乗る自称・先生の後をとぼとぼと歩いている。






「それにしても初日から大遅刻とは。とんだ問題児が転校してきたもんだ。」
「･･･すみません。」
「私服で登校しようとした時は目の前が真っ白になったけどね。」
「･･･申し訳ない。」





現在地は校舎。

なんのって、高等学校の校舎。






「まぁいいや。4限目はちょうど俺の授業なんで。その時皆に紹介するからな？」
「はぁ･･･」





簡単に説明しよう。





私は今、転校してきた高校の廊下を担任の教師と共に歩いている。





行き先は自分のクラス。

しかもばっちり制服着て教科書詰め込んだバッグまで持ってる。
どこから見ても立派な女子高生。








一体なぜこんな事態になったのか。








いきさつはこうだ。