ここはどこ、私は・・・

ここはどこ、私は・・・08 real Real



「もういいだろ。手ェ放せ。」
「え、あ、ああ、すみません・・・」






手の甲を突かれる。

どうやら掴みっぱなしだったらしい。
胸倉を解放すると神様の服はしわくちゃになってた。





「じゃあな。」
「え、帰っちゃうんですか?」
「当たり前だろ。まだ勉強の途中だ。」
「途中って・・・不安なんで寝るまで一緒にいてくださいよ。」
「ふざけんな。もう十分付き合ってやっただろうが。妄想に。」





心底嫌そうな顔をされた。

どうやら私より試験の方が大切らしい。
ていうか妄想ってなに。





「大丈夫だ、お前なら寝れる。」
「・・・。」
「もし眠れなかったら、そうだな・・・」
「・・・。」







「羊を数えろ。」








そんなんで眠れたら睡眠薬はいらねぇんだよ。


そう思ったが口には出さなかった。
代わりに無言で頷いた。








「よし。じゃ、静かに寝ろよ?」








そして神様はそう言い捨てて







---ガチャ、バタン







天国ではなくなぜか隣の家に帰って行った。







「--------。」







しばらくの間、玄関を見つめて放心状態。






だって、なんかもう色々と疲れた。






「・・・。」






とりあえず、寝ればいいんだろうか。





まぁ、寝ればいいんだろうな。
寝れば戻ると言われたわけだし・・・
神様の思し召しは素直に受け入れた方がいいと思う。






「・・・よいしょ。」






電気を消してベッドに潜り込む。






そして目を瞑った。







「寝れるか。」







眠れるわけが無い。







「くそ、あの薄情神様め。やっぱり一緒にいてもらえば良かった。」







モゾモゾと寝返りを打ち
神様に悪態をついて








「羊が一匹、羊が二匹・・・」








ひたすら羊を数えた。