スポンサーリンク
「え!」
玄関先にいたのは男の神様だった。
艶のある黒髪と細身の長身。
冷たさを感じさせる程の美しい顔。
そしてなぜか
不機嫌そうにこっちを睨んでいる。
「あー、俺、隣の---」
「ウソだろ!神様が来てくれたのか!?」
「・・・は?」
「ああありがと神様!私!佐野彰です!」
「は・・・」
「実はあのっ!えと!これ!ほら!」
「・・・。」
自分の頬をペチペチ叩く。
そして見てみろと言わんばかりに艶のある髪の毛を掴んで神様に見せた。
しかし神様からの返答は無い。
「だから!これ!ほら!」
「・・・・・・。」
感じの悪い神様だな!なんて思いながら掴んだ髪をもう一度突き出した。
思い返せばバカだったと思う。
だって
なんで私はこいつを神様だなんて思ったんだろ。
神様なんかいるわけ無い。
そんなの少し考えれば分かったはずだ。
いやいや考えなくても分かったはずだ。
でもまぁ、仕方ない。
極度の焦りと緊張。
そしてこいつの顔があまりにも綺麗で
「神々しい」と表現したいくらい美しくて
激しく目付きが悪かったんだけれども
実は何気にジャージ姿だったんだけれども
こいつ=神様だと疑いもせず
助かったー!と心の底から安堵した。
スポンサーリンク