「・・・?」
そもそも昨日は何してたんだっけ。
昨日は・・・
うん、やっぱりいつもと変わらない一日だったと思う。
朝から仕事で、そういえば昼に良子から飲みの誘いがあったんだ。
夜は2人でバカ騒ぎして、お開きになったのが11時過ぎたくらいで
それから---あ、そうだ。
タクシー捕まらなかったから歩いて帰ることにしたんだ。
で、素直に家に帰って---
(・・・あれ。)
ちょっと待って。
家に帰ってる途中、何かにぶつからなかったっけ。
「あ、あれ・・・ちょっと・・・・」
ぶつかった。
確かにぶつかった記憶がある。
トラック的な何かに。
(あ、あれ。あれあれウソ・・・まさか----)
ツ、と冷や汗が背中を伝う。
ここってまさか、病院?
トラックに引かれて運び込まれたとか?
でもそれなら有り得るかも。
あれは相当な衝撃だった。
めちゃくちゃ痛かったし体の至る所から変な音がしたし。
そういえば「死」が近づいて来る感覚も覚えている。
火が消え入るような
命が尽きるような頼りない感覚。
あぁ私は死ぬんだ、なんて思った。
でも待って。
体痛くない。
だってほら、体動かしてもほら、全然痛くない。
「---っておかしいだろ!!」
思わず叫んだ。
そして体を弄る。
だってあんなでかいトラックに激突して無傷だなんてどんだけラッキーガールだよ!
いやいやそういう問題じゃなくて!
「なんで!なんで!?」
絶対怪我してるはずだろ!
だってほら・・・鮮明に思い出せる。
激しい衝撃、強烈な痛み、生温い血の感触・・・
あれは確かに現実だった!
「ない!ない!ないっ!!」
しかしどんなに確認してみても、体にはやはり目立った外傷は見当たらない。
ここはどこ、私は・・・02 real Real
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