ぽっちゃり系

ぽっちゃり系 02 SAKURA∞SAKU second





純「太ったって・・・・」

要「えー、別に気にする必要ないじゃん。」

真「そのくらいあった方がいい。」

孝「そうだ。もっと肉つけろ。」







そう。

最近『あれ?』って思ってはいたんだけど。

さっき抱きつかれた時、やっぱり前より『ぷにぷに』って感触だった。

どこがって。

まぁ・・・・あれですよ。






「有希は痩せ過ぎだったんだから。もっと太ってもいいくらいだよ!」

有「え・・・」






有希の口がポカンと開いた。

え、なに。
それってどんな表情?






有「・・・お前ら、気づいてたのか?」

要「え、逆に気づいてなかったの?」

有「・・・・・・・・・・。」






どうやら気づいてなかったみたい。






純「何キロ増えたの?」

有「え-----と・・・2・・・・キロ?」

真「5キロはいったな。」

有「!!」

孝「図星か。」






さすが真樹。

見た目だけで予想できるとは・・・
だてに女子と渡り歩いていてきていない。






有「なんでいきなり増えたんだ・・・酒もほぼやめたし、いつもと変わらない生活してんのに・・・」

要「いつもと変わらないって。あれだけ甘い物食べてたら太るだろ。」

真「年じゃねぇか?」

有「おいっコラてめぇらぁぁ!ちょっとここに座れェェぃ!!!!」





怒りの鉄拳炸裂。





孝「今の方がずっといいじゃねぇか。やっと女らしいエロい体つきになってきたんだからよ。」

有「エロい・・・」

純「変な言い方やめなよ。グラマーになったとか他に言い方あるでしょ。」






そう、エロい---

つまりグラマーになってきたってこと。

抱きつかれた時、胸のボリュームにドキッとしたから。






有「グラマー?なんかそれいいな。」

純「でしょ?姫は細過ぎだったんだから。今の状態をキープすればいいんだよ。」

有「お、王子!!」

「そうだよ!女の子らしくて今の方がずっと魅力的だよ!」

有「累たん!!」






うんうん。

線が丸くなってすっごく可愛い。






真「そうだぞ。元々胸も無かったんだ。普通になって良かったじゃねぇか。」

孝「主張するところは主張しないとな。お前も一応女なんだからよ。」

要「そうだよー。お前ときたら態度はでかいけど胸は控え目だったもんなぁ。でも俺は今くらいが好きだよー。ちょっと触らせて---」

有「ヤられてぇのかお前ら。」

「「「・・・・・・・・・・・。」」」






もー、せっかくうまくまとまりそうだったのに。

これじゃ振り出しに戻っちゃう--






有「と・に・か・く!!」

「「「・・・・・・・・・・・・。」」」

有「ダイエットする。」

「「「ダイエット??」」」

有「そうだ!」





え、なんで?





「ダイエットなんてする必要ないじゃん。」

純「うん。しないほうがいいよ。今の方が可愛いし、健康的でいいよ。」

有「そ、そうか?」






ほら。

やっぱり可愛い。

絶対今の方がいい。






要「そうだよ!絶対今くらいのボリュームがいいって!」

真「そうだぞ。ちょっと来てみろ。確かめてやる。」

孝「俺が先だ。」

有「お前らはおっぱいのことしか考えてねーのか!くそ!絶対ヤセテヤル!!」





もー。





有「考えてみたら5キロなんて・・・・米袋が体にくくりつけられてるのと同じだ!恐ろしいっ!!」

真「やっぱ5キロはいったんだな。」

有「なんだそのどや顔はっ!当たっても何も出ねぇよ!!」

要「ダイエットなんて必要ないってー。ほら、一緒にケーキ食べよ。」

有「-----い、いらねぇ。」

孝「俺の分食ってもいいぞ。」

有「え・・・・・い、いやいやいらねぇって。」









「ダイエットは明日から」なんて良く言ったもんだ。









その日は「きょ、今日まで・・・・今日までだ・・・・・」とか言いながらお菓子(さん)を堪能した有希。






でも翌日から甘い物を食べないように頑張ってるみたい。

まぁ有希なりにだけど。













今に至る。






有「体質交換してくれよ。私もお前みたいに食っても食っても太らない体を手に入れたい。」

要「え。俺だって食ったら太るよ。ただ他の人より太りにくいだけで。」

有「くそ。イヤミなヤツめっ!」

要「嫌いにならないでよー!」

有「お前なんか嫌いだ!」

要「えぇぇ!」






なんと、ライバルが一人減った。

ラッキー。






有「はぁ、大声出すと腹が減る。プリンさんを味わってしまったので今日は飯抜きだな。」






えっ!?






「な、なに言ってんの!朝も食べて無いじゃん!!」

有「大丈夫大丈夫。少しくらい食べなくても死なないって。」

要「飯抜きって・・・・お前なぁ。極端すぎるだろそれは。」

有「いいの。じゃっ、出かけてくるんで。」

「どこに?」

有「内緒。」

「「・・・・・・・・・・・・・。」」





内緒って・・・





要「迷子になるなよ。」

有「えっ?」

要「ランニングか?ウォーキングか?」

有「ち、ちげーよ!ただの散歩だ!!」






ばっちりジャージ着てるもんな。

・・・ばればれ。






要「ちゃんと携帯持って行けよ。すぐ迷子になるんだから。」

有「・・・分かった。」






そこは素直に返事するんだな。

可愛すぎ。