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---累---
有「お前、いいもん食ってんな。」
要「えっ」
物欲しそうな
恨めしそうな
それはまるで
怨念でも詰め込んだような声色だった。
要「そそ、そんなに睨むなよ!欲しいならあげるからさぁ!」
有「別に欲しいわけじゃねぇもん。」
ま、つまりはただの八つ当たりだったりする。
今日は日曜日。
お休みだった要は楽しみにしていた3時のオヤツのプリンを食し、幸せを噛み締めていたのですが
要「食べたいんだろ!?ちゃんとあげるからそんな目で見るんじゃねぇよ!ほら、あーん!」
有「やめろ気持ち悪い。それにプリンさんもいらねぇ。私は大人だからな。そんな子供が食うもんなんか口に合わねぇんだよ。」
要「嘘つけ!!欲しくて堪らないって顔してるぞ。ほら、プリンちゃんがお前のお口に入りたいってさ!ほーら、ほーら・・・」
有「・・・そ、そっか?」
あ、負けるのか?
欲望に負けるのか?
スプーンに掬われたプルプルのプリン(さん)を餌に有希を釣ろうとする要。
なるほど。
有希の気を引く手段その1
『プルプルのプリンさん』
参考にさせてもらおう。
有「んんんーーーー!!!あぁ愛しのプリンさん!やっぱりあんたは癒しのプリンセスだよ!」
どうやら欲望に身を投じたらしい。
要「そうだろ?てか今の間接キスね。」
・・・ガキ。
有「なんと濃厚な・・・黄色い本体とブラウンのカラメルが絡み合って奏でるハーモニー。どう表現したらいいんだ?正に--------美味!!!!」
要「だから間接キスね。」
有「あー、一言じゃ語り尽くせねぇ・・・でもこれ以上摂取したらプリンさんが私をカロリー地獄に突き落とす羽目になる。あぁ・・・しんどい。私はどうすればいいんだ。どうすればいいんだぁぁぁー!!」
天を仰ぐ有希。
迫真のパフォーマンスだね。
要「だから間接キスね!」
有「うっせーぞ要。」
要「えっ!?せっかく一口あげたのに!もうやんねぇからな!」
有「お前は鬼か!いや鬼畜だな!!こういう時はさりげなくほらよッて譲るのがイイ男ってもんだろうが!!」
要「そんなイイ男見たことねぇよ。」
俺も。
有「てか要。今の一口は策略か?私の邪魔する気か?そうか・・・そうなんだな!?」
要「えっ!?ち、違うよ!!そんなつもりは更々-------!」
あ、やばい。
有「せっかく朝のゼリーさんを我慢したってのに・・・・これじゃ努力がぱっぱらパーじゃねーか!」
要「ぱ----ぱっぱら・・・・」
有「くらえ!天誅ーーーーーー!!」
要「ぎゃぁぁああぁ!!!」
要。
ドンマイ。
有「くそ。まんまと罠にはまってしまった。私は努力したぞ。最後まで抗ったんだが・・・・敵が強すぎたんだ!!」
頭を抱えてもがきだした。
もー、さっきから誰と話してんの。
要「ひどい・・・ひどすぎる・・・・・・・」
有「ひどいのはお前だ!!」
要、同情するよ。
本日のバトルの対象は愛しのプリンさん。
昨晩はケーキだった。
そして天誅を頂くのは決まって要。
なぜなら彼は、男性住人の中、ダントツで甘いもの好き。
有「食っても太らないなんて・・・・・お前は私の敵だ!」
要「なななななんてこと言うんだ!俺はいつでも有希の味方だろ!?」
有「いーや、敵だ。」
要「・・・・・・・・・・・・・・・。」
そして有希も大のお菓子好き。
特にケーキとプリンとゼリー(さん)。
食後のデザートタイムは、いつも有希×要で仲良く幸せを噛みしめてたみたいだけど---
遡ること2週間前。
有「------ぎゃぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
突然、家中に響いた悲鳴。
真「煩ぇな、なんだ?」
要「なにー?」
純「どしたの姫。」
孝「・・・・・・なんだよ。」
「何があったの?」
洗面所から有希の悲鳴が轟いた。
一体何事だ。
有「な、なななななんでだ・・・・」
ヨロヨロした足取りで洗面所から出てくる有希。
ちょっとちょっと・・・
本当に何があったの?
真「どうした?」
孝「--------?」
純「姫?」
要「とにかく朝飯食っちまえよ。腹減ってたらなにも始まらねぇぞ。」
有「いらねぇ。」
「・・・・・・・・え?」
いらない?
朝ご飯を?
いらないって・・・・・・え。
ご飯いらないの?
朝ごはんの為に頑張って朝起きてる有希が!?
有「飯なんかいらねぇ!!」
そう言って二階に駆け上がり、バタンガチャガチャと自室に閉じこもってしまった。
有「勝手に鍵開けんな!!」
余談だが、我が家には鍵開けが得意な孝がいる。
プライベートもなにもあったもんじゃない。
要「なになに、何かあったわけ?」
真「言ってみろ。」
孝「パンが気に食わなかったのか?米が良かったのか?」
純「昨日の残りならあるよ?温めようか?」
「どうしたの有希。」
部屋に入ると、有希はベッドに倒れこんで半泣き状態。
「有希・・・?」
どうしたっていうの?
えっ
まさか---
まさか嫌な夢でも見たんじゃ・・・
有「う、うぅ------累たぁぁぁーーーーん!!」
「「「・・・・・・・・・・・・・。」」」
「うわっ!」
勢いあまってしりもちをつくほどに激しく抱きつかれた。
朝からなんていい気分。
今日は絶対最高の一日になるだろう。
(ん?あ、あれ------?)
孝「離れろ。」
真「おい有希。」
純「姫、離れなさい。」
要「有希ちゃーん。抱き着くならこっちにおいで。」
いつもだったら『いいだろ』って自慢するところだけど
なんだろこの違和感。
嫌な感じじゃない。
なんだかこう・・・
嬉しい方の違和感というか・・・
(あ-----!)
「有希、ちょっと太った?」
躊躇なく
一発殴られた。
有「お前、いいもん食ってんな。」
要「えっ」
物欲しそうな
恨めしそうな
それはまるで
怨念でも詰め込んだような声色だった。
要「そそ、そんなに睨むなよ!欲しいならあげるからさぁ!」
有「別に欲しいわけじゃねぇもん。」
ま、つまりはただの八つ当たりだったりする。
今日は日曜日。
お休みだった要は楽しみにしていた3時のオヤツのプリンを食し、幸せを噛み締めていたのですが
要「食べたいんだろ!?ちゃんとあげるからそんな目で見るんじゃねぇよ!ほら、あーん!」
有「やめろ気持ち悪い。それにプリンさんもいらねぇ。私は大人だからな。そんな子供が食うもんなんか口に合わねぇんだよ。」
要「嘘つけ!!欲しくて堪らないって顔してるぞ。ほら、プリンちゃんがお前のお口に入りたいってさ!ほーら、ほーら・・・」
有「・・・そ、そっか?」
あ、負けるのか?
欲望に負けるのか?
スプーンに掬われたプルプルのプリン(さん)を餌に有希を釣ろうとする要。
なるほど。
有希の気を引く手段その1
『プルプルのプリンさん』
参考にさせてもらおう。
有「んんんーーーー!!!あぁ愛しのプリンさん!やっぱりあんたは癒しのプリンセスだよ!」
どうやら欲望に身を投じたらしい。
要「そうだろ?てか今の間接キスね。」
・・・ガキ。
有「なんと濃厚な・・・黄色い本体とブラウンのカラメルが絡み合って奏でるハーモニー。どう表現したらいいんだ?正に--------美味!!!!」
要「だから間接キスね。」
有「あー、一言じゃ語り尽くせねぇ・・・でもこれ以上摂取したらプリンさんが私をカロリー地獄に突き落とす羽目になる。あぁ・・・しんどい。私はどうすればいいんだ。どうすればいいんだぁぁぁー!!」
天を仰ぐ有希。
迫真のパフォーマンスだね。
要「だから間接キスね!」
有「うっせーぞ要。」
要「えっ!?せっかく一口あげたのに!もうやんねぇからな!」
有「お前は鬼か!いや鬼畜だな!!こういう時はさりげなくほらよッて譲るのがイイ男ってもんだろうが!!」
要「そんなイイ男見たことねぇよ。」
俺も。
有「てか要。今の一口は策略か?私の邪魔する気か?そうか・・・そうなんだな!?」
要「えっ!?ち、違うよ!!そんなつもりは更々-------!」
あ、やばい。
有「せっかく朝のゼリーさんを我慢したってのに・・・・これじゃ努力がぱっぱらパーじゃねーか!」
要「ぱ----ぱっぱら・・・・」
有「くらえ!天誅ーーーーーー!!」
要「ぎゃぁぁああぁ!!!」
要。
ドンマイ。
有「くそ。まんまと罠にはまってしまった。私は努力したぞ。最後まで抗ったんだが・・・・敵が強すぎたんだ!!」
頭を抱えてもがきだした。
もー、さっきから誰と話してんの。
要「ひどい・・・ひどすぎる・・・・・・・」
有「ひどいのはお前だ!!」
要、同情するよ。
本日のバトルの対象は愛しのプリンさん。
昨晩はケーキだった。
そして天誅を頂くのは決まって要。
なぜなら彼は、男性住人の中、ダントツで甘いもの好き。
有「食っても太らないなんて・・・・・お前は私の敵だ!」
要「なななななんてこと言うんだ!俺はいつでも有希の味方だろ!?」
有「いーや、敵だ。」
要「・・・・・・・・・・・・・・・。」
そして有希も大のお菓子好き。
特にケーキとプリンとゼリー(さん)。
食後のデザートタイムは、いつも有希×要で仲良く幸せを噛みしめてたみたいだけど---
遡ること2週間前。
有「------ぎゃぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
突然、家中に響いた悲鳴。
真「煩ぇな、なんだ?」
要「なにー?」
純「どしたの姫。」
孝「・・・・・・なんだよ。」
「何があったの?」
洗面所から有希の悲鳴が轟いた。
一体何事だ。
有「な、なななななんでだ・・・・」
ヨロヨロした足取りで洗面所から出てくる有希。
ちょっとちょっと・・・
本当に何があったの?
真「どうした?」
孝「--------?」
純「姫?」
要「とにかく朝飯食っちまえよ。腹減ってたらなにも始まらねぇぞ。」
有「いらねぇ。」
「・・・・・・・・え?」
いらない?
朝ご飯を?
いらないって・・・・・・え。
ご飯いらないの?
朝ごはんの為に頑張って朝起きてる有希が!?
有「飯なんかいらねぇ!!」
そう言って二階に駆け上がり、バタンガチャガチャと自室に閉じこもってしまった。
有「勝手に鍵開けんな!!」
余談だが、我が家には鍵開けが得意な孝がいる。
プライベートもなにもあったもんじゃない。
要「なになに、何かあったわけ?」
真「言ってみろ。」
孝「パンが気に食わなかったのか?米が良かったのか?」
純「昨日の残りならあるよ?温めようか?」
「どうしたの有希。」
部屋に入ると、有希はベッドに倒れこんで半泣き状態。
「有希・・・?」
どうしたっていうの?
えっ
まさか---
まさか嫌な夢でも見たんじゃ・・・
有「う、うぅ------累たぁぁぁーーーーん!!」
「「「・・・・・・・・・・・・・。」」」
「うわっ!」
勢いあまってしりもちをつくほどに激しく抱きつかれた。
朝からなんていい気分。
今日は絶対最高の一日になるだろう。
(ん?あ、あれ------?)
孝「離れろ。」
真「おい有希。」
純「姫、離れなさい。」
要「有希ちゃーん。抱き着くならこっちにおいで。」
いつもだったら『いいだろ』って自慢するところだけど
なんだろこの違和感。
嫌な感じじゃない。
なんだかこう・・・
嬉しい方の違和感というか・・・
(あ-----!)
「有希、ちょっと太った?」
躊躇なく
一発殴られた。
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