ナ・イ・ト・ワ・-・ク Part2

ナ・イ・ト・ワ・-・ク Part2—–13 SAKURA∞SAKU second

だが応えられない理由は話せない。

話したく・・・ない。

 

じゃあなんて言えばいい?

 

真っ直ぐぶつかって来てくれたこいつらに
納得のいく答えを返してあげることが出来ない。

 

『お前らのことなんて好きじゃねぇよ』

 

例え嘘でも、そんな言葉を吐くには距離が近くなりすぎた。

 

(どうすれば・・・)

 

----他に好きな女子が出来たらそっちに行って欲しい
----そして幸せになって欲しい

そう思うのも事実。

 

でもこれはきっと、逃げだ。

 

-----応えられない理由

それを話したくない自分から逃げるための卑怯な自己防衛だ。

 

(どうすりゃ・・・いいんだよ・・・)

 

でも、はっきりしない態度ってのが一番いけないよな。

曖昧な態度は期待を持たせる。
そんな態度は相手を傷つけていく。

 

少なくとも私だってこいつらのことが大切だ。

変な傷つけ方はしたくねぇ。

 

じゃあ---どうすればいい?

 

 

「あのさっ!」

 

 

(やっぱり・・・話さないとダメだ。)

 

こいつだって・・・

ちゃんと伝えてくれたんだし。

 

要「どうした?」
「話しておきたいことがある!」
要「・・・・・・。」
「お前にも、皆にもだ!」

 

話しにくいことは勢いに任せるしかない。
自然、声が元気になる。

 

要「話さなくていい。」
「-------っ・・・え?」

 

出鼻を挫かれた。

 

(話さなくていい?)

 

なんで?

 

要「夢のことだろ?」

 

え。

 

要「これだけ一緒にいればな。お前が『夢』に苦しめられれてんのはバカでも分かる。」
「・・・・・。」
要「詳しくは分からねぇが男絡みなんだろ?その夢を理由にお前を諦めろって言いてぇんだろうが・・・・見たこともねぇ男のためによ。しかも過去の男の為になんでお前のこと諦めねぇといけないんだよ。」
「・・・・・・・・。」

 

そう言われると・・・
返す言葉もない。

ていうか夢のこと、色々と推測されちゃってたんすね。

それならそれで話しやすいっていうかなんというか・・・

 

「・・・知ったら嫌いになれると思うぞ。」
要「安心しろ。今のお前に理想の女を当てはめてるわけじゃねーんだ。今更どんなに変な真事実が出てきても何も変わんねぇよ。」

 

・・・失礼なヤローだな。

 

要「夢のことは・・・もし話さないといけない時がきたらその時話せばいい。」

「・・・・・そうか。」

 

嬉しいこと・・・

 

言ってくれるんですね。