ナ・イ・ト・ワ・-・ク Part3

ナ・イ・ト・ワ・-・ク Part3—–15 SAKURA∞SAKU second

やややや止めてくれ・・・・・
少し休憩を入れてはもらえないだろうか!



だってお前----

孝が私を-----すす、好き・・・・・・・・だとぉ!?



いやいやないない有り得ない。
だってこいつは「お前は俺に惚れる」だなんて催眠術めいたこととか言ってて・・・

あ、もしや自分に催眠かけちゃった?
もー、ドジなヤツー。





(・・・・・・・・。)





違う、違うよな。

ゴメン、反省した。




こいつが私を女として見ててくれてたなんて、全く予想すらしてなかった。

なんせ読めない男NO.1、俺様孝様だ。
それに認めるのは不服だが私だって色恋に敏感な方じゃない、と思う。

正直、好きだとか惚れてるとかそんなのは良く分からない。




でもさっきのこと思い返すと・・・




大切だと想ってくれてるんだってのは良く分かる。




(うわ---ちょ、ちょっと・・・なんか-----マジで恥ずかしいんですけど。)




さっきまで涙が止まらんなんて焦ってたってのに・・・

涙なんか一瞬で引っ込んだ。
おまけに震えまでぶっ飛んじまっ---





「-----あぁっ!!」





思わず孝を見上げる。



孝「・・・・・・なんだよ。」



そ、そういえば・・・・・



「な、なぁ・・・・あいつ・・・死んだ?」



あいつ。

つまり-----あのガキのことだ。



孝「・・・・・せっかく浸ってたってのに。あんなヤツの心配かよ。」

「だだ、だってお前-----!」



せっかくお浸りのところスミマセンけどね。

思い出しちゃったんすよ。

孝様がガキをその・・・
やっちまった時の様子を。



孝「あのくらいで死ぬわけねぇだろ。」
「あのくらいってお前・・・」



この細身の体のどこにあんな力が隠されてんだ?

スーパーマンだよ。
スーパーDr.俺様モデルマン!
もう強ぇのか弱ぇのか分かんねぇよ!



いやいやそんなことはどうでもいい!



本当は-----私が止めなくちゃいけなかったんだ。

でも情けないことに動けなかった。

瀬尾が止めてくれてくれなかったら・・・
一体どうなってたことか。





「・・・・・瀬尾に止められなかったら?」





い、一応聞いてみよう。




孝「・・・・・・・。」




ここ怖い!
怖いぞその沈黙!!




孝「仕方ねぇだろ。お前を泣かせたんだからよ。」




へ・・・




孝「好きな女泣かされてキレねぇ男がいるのかよ。」

「ぶっ!!!」
孝「ん?」





こ、孝様?
一体どうしちゃったんすか?

なんか開いたんすか?
覚醒しちゃったんすか?

そんな恥ずかしい言葉をペロリンチョ---





孝「だから、好きな女・・・」
「だあぁぁぁぁ!そっそうだ!お前は怪我してねぇの!?」





覚醒してる!
何かの扉をフルオープンしちゃってる!




孝「怪我?するかよ。怪我してんのはお前だろ。」
「・・・・・え、私?」
孝「手見せろ。」
「え・・・・あぁ、これか。」




そういえば捻ってたんだった。
忘れてた。




「・・・・・なんでそんなの持ってんの。常備してんのかよ。」




さり気なく救急セットらしき物を用意する孝。
さすが医者というべきか?




孝「そんなわけないだろ。お前が風呂に入ってる間にフロントに頼んだ。」
「な、なるほど。」
孝「風呂から上がって手当てするつもりだったんだが・・・お前がソファーを持って帰るとかワケの分からんこと言うから。」
「・・・・・。」




あ、あの時手当てしてくれようとしてたんすね。
バカですね・・・・私は。




孝「こっちの手は・・・しばらく動かさねぇ方がいいぞ。」
「・・・あぁ。」




捻った左手首。
落ち着いてきたらジンジン疼く。




孝「唇は・・・切れてたんじゃなかったんだな。」
「唇?・・・あぁ、あれはあいつの血だ。」
孝「・・・・・。」




孝の指が---
優しく唇をなぞる。




「本当だぞ。私は怪我してないから---」
孝「キスしたい。」
「そう------え!?」




なな・・・・なんですと!?




孝「だが・・・・・今は我慢する。」
「そ、そうだな!」
孝「落ち着いたら俺が消すからな。」
「はぁ!?」
孝「だから---」
「わわ分かった分かった!それ以上言うな!」





こ、孝様あんた・・・





手に負えん!!!