・・・・・・いや違う。
ちょっと待て。
ストップストップ。
これじゃ振り出しに戻っちゃったよ。
「え・・・じゃぁ私はどうすればいいんだよ。」
要「お前?そりゃー・・・・・」
「--------。」
要「俺のことを好きになるよう努力しろ。」
「・・・。」
思い切り睨んでやった。
真面目に答えてくれ。
私は真剣なんだ。
要「今のは俺の本音ね。」
ほ、本音、そうか。
要「で、大人の意見としては、少しずつ壁を崩せばいいんじゃねぇの?」
「・・・・・壁?」
要「俺も・・・癪だがあいつらも、お前のこと全部受け止められるくらいお前を想ってる。だから怖がらなくていいんじゃねーの。」
は、恥ずかしいこと・・・・
サラーっと言っちゃうんすね。
「・・・・・・・お父様。」
要「そのポジションはいらねぇよ。」
そっすか。
要「言っとくけどあいつらのことは一切応援してないから。俺は俺の応援しかしてねぇからな。そこんとこ宜しく。」
「宜しくってお前・・・」
要「お前は、女だ。」
あー、また狂ってきた。
・・・・・・いや、ちがう。
ずっと狂わされてたんだ。
頭の中も
心臓も
だって
ドキドキすんだよ。
「要。」
要「ん?」
「サンキューな。」
要「だからー、ご意見番のポジションもいらねぇの。」
「分かってる。」
寒くなってきたし
これ以上狂わされたら心臓がドラム化しそうだし
ってことで家に帰ることにした。
リビングに入ると連中は何故かお怒りムードで、要は真樹と孝に追い詰められていた。
そして私は・・・・・どれくらいぶりだろう。
累「え、飲まなくていいの!?」
純「姫、大丈夫なの?」
飲まずに眠れたんだ。
-------ナ・イ・ト・ワ・-・ク Part2(完)