ナ・イ・ト・ワ・-・ク Part2

ナ・イ・ト・ワ・-・ク Part2—–11 SAKURA∞SAKU second

(なな、なんつった?)

 

まるで雪崩のように一気に言い切った要。
あまりの情報量にプチパニック。

 

いやいやそうじゃなくて!

 

(すすすす好き?ほ、惚れてる?)

 

確かに、大学で『好きになっちゃうぜー』みたいなことは言われたぞ。

でもお前・・・

本当に好きになっちゃったのか?
予言通りになっちゃったんすか?

 

「ぅ・・・・・、・・・?」

 

ちょ、ちょっと待ってくれよ。

こいつといいこの前の真樹といい・・・

 

一体なんで・・・・?

 

じわじわと顔に熱が集まっていく。
すっげぇ熱い。

 

要「何それ・・・なんでそんな可愛い顔してんの・・・」
「へ?」
要「お前もしかして・・・俺のこと、意識してくれてんの?」
「-----っ!」

 

光にも負けねぇって速さで顔を覆った。

多分・・・いや、絶対顔が赤いんだ!

 

要「なぁ・・・」
「み、見るな!」

 

背中には金網。
顔の横には要の両手。

ちょ、ちょっと・・・逃げられないんですけれども。

 

焦る私なんかお構いなしに顔を覗き込んでくる要。

でも絶対上は向かないからな!
てか恥ずかしくて目なんか合わせられねぇよ!

 

要「嫌だったか?」
「なんだっ!?」
要「今のキス、嫌だったか?」
「は・・・は?」
要「答えろ。」

 

何言ってんだよ。
意味分かんねぇ。

 

要「もう一回試してみるか。」
「な、なにっ!?」

 

するすると頭の後ろに回される奴の手。
そして再びゆっくり要との距離が縮まって----

 

 

「やややめろバカ!ぃっぃぃぃ嫌じゃなかったから!!」

要「・・・・・・・・・・。」

「ぁ・・・・」

 

 

な、何を言うんだこの口は。

 

要「あのガキは嫌だったんだろ?なんで俺は嫌じゃないんだよ。」
「・・・・・・。」

 

なんでってお前・・・

ていうかなんだよその質問は。
なんて答えたらいいんだよ。

 

でも確かに・・・・

あいつのは不快感しかなかった。

 

でも要とのキスは・・・・・

 

 

「・・・・・・・・。」

 

 

さっきのはマジでヤバかった。

小さな抵抗すらさせてもらえないくらい激しくて
力なんて初めの数秒しか入らなくて

 

それに

 

火傷すんじゃないかってくらい熱くて・・・

 

(ちょちょ----やめろやめろ!)

 

だだだだダメだ!
思い出すの禁止!

 

要「ちょっと・・・・マジで待って。お前・・・可愛すぎだって、その顔。」
「うううるせぇ!こっち見んな!」

 

まるで真冬のホッカイロのように顔が熱い。
更には困ったことに現在進行でぐんぐん熱が上がって行く。

 

要「俺を男として見てくれてんだな?」
「・・・・・。」
要「だからそんな顔すんだろ?」
「いっ・・・言わせるのか!?」
要「--------お前・・・」
「-----っ!」

 

更なる追い討ちだ。

強く・・・抱きしめられた。

 

「はっ放せコノヤロー!!」
要「絶対放さねぇ。」
「か、要っ!」
要「好きだ。お前のこと・・・すっげぇ好き。」
「わ、分かったからもう言うなよ!」
要「可愛い~。」

 

何が楽しいのか、嬉しそうに私の頭をなでくり回す要。

ていうかいつものこいつに戻ってないか?

さっきため息ついてたくせに・・・
なんか辛いことがあったんじゃなかったんですか!?

 

要「もう・・・・我慢は無しだ。」
「は!?」
要「ずっと我慢してた。でももう止めた。」
「なんのこと----」
要「すぐに分かる。」
「・・・・・・・。」

 

ニヤリと口角を上げる変態。

なにその表情、寒気がします。

 

(ヤバい。ヤバいヤバい絶対ヤバい----!)

 

何らかの危険な扉を開いた・・・

地雷どころじゃねぇ。
私ってば核兵器並みの爆弾踏みつけた!!