ライブ・本番!

ライブ・本番!13 SAKURA∞SAKU second

-----累-----




晴「何があったんだよ!誰だったんだあいつは!?」

拓「・・・・・・分かんない。新名とは前から知り合いだったんだ。遼と有希に会いたがってたからてっきり友達かと思ってた。」

晴「------ったく!」






FORMの控え室で拓海が帰ってくるのを待ってたら---

なんと、拓海は怪我したあの男と共に帰ってきた。




異常な光景に俺も純も晴樹もびっくり。




その後、怪我した男は帰ってしまったんだけど・・・

俺らは晴樹による拓海への尋問を聞きながらRYOの控え室に急いでいる。






晴「ケンカになったのか!?」

拓「いや・・・急に遼が怒って。新名は抵抗しなかった。」

晴「ワケ分かんねぇ。」

拓「・・・・ごめん。」

晴「俺に謝るなよ!」






一体何があったんだ?

・・・心配だ。






「・・・純。」

純「早く行こう。」

「あぁ・・・」






あの時---あの男が気になった時

FORMなんか諦めてあいつを追いかければ良かったんだ。

ミーハーな自分にイライラが募る。






「あれ、皆、ナイスタイミングだな。一緒に行こうぜー。」






え・・・






「・・・・有希?」

純「姫・・・」






もうすぐ控え室、という時ドアが開いて中から皆が出てきた。

何かあったようには------

見えないけど・・・






晴「・・・・何か・・・あったんじゃないのか?」

遼「え?あ、あー、もう終わった。」






遼がバツの悪そうな顔をして頭を掻く。






拓「あ、あのっ-------ごめん!俺、お前らの関係知らなくて!友達かと思ってたんだ!」






拓海が泣きそうな顔で頭を下げた。






遼「えっ-----え!?」

有「な、なんで拓海が謝るんだよ!?」






遼と有希は同じ反応。

なにそれ・・・

意味が分からない。






遼「事情を話してなかったあいつが悪いんだよ。拓海が気にすることじゃない。」

有「そうだぞ。お前はなーんも気にするな!」

拓「でも・・・」

有「いいって言ってんだろ!そんな顔すんじゃねぇ!シャキッとしろ!」

拓「は・・・・はいっ。」

有「よし!」






結局有希に押し切られてしまった拓海。

俺と純は---全く話に着いて行けない。






遼「じゃ、打ち上げ行こうぜー。」

有「あ、楓たちは?」

遼「先に向かうって連絡入ってた。」

有「そ。」






遼の掛け声で話が切り替わった。

いつも通りのテンションで会話する二人。

やっぱり、何かあったようには見えない。



でも-----





有希の目・・・・赤かった。





それってつまり、泣くような何かがあったってことだろ?






「要。」

要「・・・後で話す。」

「・・・・・・。」






隣を歩いてた要に話しかけるとそう返ってきた。

純を見ると表情が険しい。

早く聞きたいのは俺も同じだよ。






さっきまであんなに楽しかったのに。

浮かれていた気分が一気に冷めた。






とにかく今は、早く聞きたい。






あの男が誰なのか。






・・・有希とどういう関係なのか。