---要---
有「・・・・・・元彼だ。」
「「「---------。」」」
まぁ-----
普通にビックリした。
まさか有希の元彼に会うことがあるなんて思ってもみなかったし
ただでさえ有希は男の臭いがしないから『元彼』って言葉がすっげぇリアル。
正直いい気分はしない。
そして---
有希が震えているという現実に
言いようのない苛立ちを感じる。
遼「言えよ!美咲はどこにいる!?」
新「・・・・・・。」
遼「新名っ!!」
有希の発言に一瞬大人しくなった遼が再び復活。
だが-----俺達にはまだ話が見えない。
真「遼、落ち着いて説明---」
有「久しぶりだな--------薫。」
震える手で俺を強く握りしめる有希。
それとは裏腹に、落ち着いた声色で新名に声を掛けた。
(おいおい大丈夫か----?)
震えが半端じゃない。
新「有希・・・」
有「・・・・なんか用でもあったのか?」
震えながら新名に真っすぐ視線を向ける有希。
強がってる様子が痛々しい・・・
出来れば目を塞いで抱き寄せてしまいたい。
新「・・・ずっと---あの時のこと謝りたくて・・・お前のこと探してた。」
有「-----。」
有希の体が、ビクッと硬直した。
遼「----謝りたいだと?謝って済むとでも思ってんのか!?」
新「それは---」
遼「時間が経てば許されると思ったのかよ!お前----どれだけ有希が傷ついたと思ってんだ!!」
新「--------。」
遼の言葉に表情を歪める新名。
そして再び、俺の隣にいる有希を見据えた。
有「--------。」
新「--------。」
正に静かな睨み合い。
お互い視線に押されながらも視線を返す。
有「お前は・・・私がお前を恨んでると思ってるのか?」
新「・・・・・・あぁ。」
有「そうか。それなら安心しろ。私はお前を恨んだりしてない。」
新「・・・・・・・・・・・・。」
遼「-----っ有希!!」
(そうか・・・)
新名・・・
お前は有希に恨まれるようなことをしたんだな。
有「恨んでなんかない。お前のことなんてなんとも思ってねぇよ。」
新「-----っそれなら!」
有「・・・?」
新「それなら今度こそ-----俺にお前を守らせてくれないか!?」
有「・・・・・・・・・・・・。」
・・・・・・・は?
新「一生かけてお前に償いたい!今度こそ守るから!もう一度俺と--」
有「それは出来ない。」
即答だった。
一瞬、ドキッとした。
昔、何かあったのは予想してた。
内容も、ある程度予想してる。
その予想の一つが『過去の男への未練』
その男がこいつだったら・・・?
そう思った。
有「お前のことは恨んでない。でもお前を好きになることは・・・・・二度とない。」
謎の多すぎる返事。
だが新名への拒絶は明確だった。
俺にとっては救いの言葉。
もちろん、この部屋にいるヤロー共にとっても同じだ。
新「有希・・・」
有「私を探してたって言ったな。」
新「・・・あぁ。」
有「あれから何があったか知らねぇが・・・お前も色々悩んだんだろ。それも・・・今日で終わりにしよう。昔のことも私のことも忘れろ。」
新「っ---」
遼「有希・・・」
苦しそうに表情を強張らせる新名。
逆に空気が抜けた風船のように脱力する遼。
それに気付いて孝と真樹も遼から手を離した。
だが
冷静でいるようで、有希の手にはどんどん力が篭っていく。
有「私は・・・・・・やっと吹っ切れそうなんだ・・・」
新「・・・・・・・。」
有「色んな意味で・・・・私は今幸せだ。だからお前も解放されろよ。全部忘れて・・・幸せになれ。」
新「---っ!」
新名が目を見開く。
(なんだよ・・・)
やっぱり--------ワケ分かんねぇ。
新「俺と・・・・・俺と一緒になってくれる可能性はないんだな?」
有「無い。」
新「・・・・・・・・そうか。」
有「私には・・・・守ると言ってくれる・・・大切な奴らがいるから。」
新「え?」
(・・・・・・・・・・。)
倒れないように踏ん張る有希。
もう・・・もういいよな?
お前ももう、限界だろ?
「新名君、そういうことだから。有希を守るのは俺らがやるんで。」
孝「同情装ってるお前に入る隙はねぇ。指くわえて身を引け。」
真「今更過去の男に譲るわけねぇだろ。愚かだった自分を後悔するんだな。」
俺様コンビの容赦ない攻撃。
まぁ、気持ちは分からないでもない。
有「・・・薫、お前にもう一回会えて良かったよ。」
新「有希・・・」
有「でも、これが最後だ。」
新「・・・・・・・。」
有「後は・・・・・・遼に任せるよ・・・」
そう言って
有希は俺に身を任せてきた。
(・・・・・・・・・っ!)
遠くからはきっと分からない。
だが俺の胸に顔を埋めてきた有希の細い肩が
耐えるように小さく震えている。
とにかく
強く抱きしめた。
有「・・・・・・元彼だ。」
「「「---------。」」」
まぁ-----
普通にビックリした。
まさか有希の元彼に会うことがあるなんて思ってもみなかったし
ただでさえ有希は男の臭いがしないから『元彼』って言葉がすっげぇリアル。
正直いい気分はしない。
そして---
有希が震えているという現実に
言いようのない苛立ちを感じる。
遼「言えよ!美咲はどこにいる!?」
新「・・・・・・。」
遼「新名っ!!」
有希の発言に一瞬大人しくなった遼が再び復活。
だが-----俺達にはまだ話が見えない。
真「遼、落ち着いて説明---」
有「久しぶりだな--------薫。」
震える手で俺を強く握りしめる有希。
それとは裏腹に、落ち着いた声色で新名に声を掛けた。
(おいおい大丈夫か----?)
震えが半端じゃない。
新「有希・・・」
有「・・・・なんか用でもあったのか?」
震えながら新名に真っすぐ視線を向ける有希。
強がってる様子が痛々しい・・・
出来れば目を塞いで抱き寄せてしまいたい。
新「・・・ずっと---あの時のこと謝りたくて・・・お前のこと探してた。」
有「-----。」
有希の体が、ビクッと硬直した。
遼「----謝りたいだと?謝って済むとでも思ってんのか!?」
新「それは---」
遼「時間が経てば許されると思ったのかよ!お前----どれだけ有希が傷ついたと思ってんだ!!」
新「--------。」
遼の言葉に表情を歪める新名。
そして再び、俺の隣にいる有希を見据えた。
有「--------。」
新「--------。」
正に静かな睨み合い。
お互い視線に押されながらも視線を返す。
有「お前は・・・私がお前を恨んでると思ってるのか?」
新「・・・・・・あぁ。」
有「そうか。それなら安心しろ。私はお前を恨んだりしてない。」
新「・・・・・・・・・・・・。」
遼「-----っ有希!!」
(そうか・・・)
新名・・・
お前は有希に恨まれるようなことをしたんだな。
有「恨んでなんかない。お前のことなんてなんとも思ってねぇよ。」
新「-----っそれなら!」
有「・・・?」
新「それなら今度こそ-----俺にお前を守らせてくれないか!?」
有「・・・・・・・・・・・・。」
・・・・・・・は?
新「一生かけてお前に償いたい!今度こそ守るから!もう一度俺と--」
有「それは出来ない。」
即答だった。
一瞬、ドキッとした。
昔、何かあったのは予想してた。
内容も、ある程度予想してる。
その予想の一つが『過去の男への未練』
その男がこいつだったら・・・?
そう思った。
有「お前のことは恨んでない。でもお前を好きになることは・・・・・二度とない。」
謎の多すぎる返事。
だが新名への拒絶は明確だった。
俺にとっては救いの言葉。
もちろん、この部屋にいるヤロー共にとっても同じだ。
新「有希・・・」
有「私を探してたって言ったな。」
新「・・・あぁ。」
有「あれから何があったか知らねぇが・・・お前も色々悩んだんだろ。それも・・・今日で終わりにしよう。昔のことも私のことも忘れろ。」
新「っ---」
遼「有希・・・」
苦しそうに表情を強張らせる新名。
逆に空気が抜けた風船のように脱力する遼。
それに気付いて孝と真樹も遼から手を離した。
だが
冷静でいるようで、有希の手にはどんどん力が篭っていく。
有「私は・・・・・・やっと吹っ切れそうなんだ・・・」
新「・・・・・・・。」
有「色んな意味で・・・・私は今幸せだ。だからお前も解放されろよ。全部忘れて・・・幸せになれ。」
新「---っ!」
新名が目を見開く。
(なんだよ・・・)
やっぱり--------ワケ分かんねぇ。
新「俺と・・・・・俺と一緒になってくれる可能性はないんだな?」
有「無い。」
新「・・・・・・・・そうか。」
有「私には・・・・守ると言ってくれる・・・大切な奴らがいるから。」
新「え?」
(・・・・・・・・・・。)
倒れないように踏ん張る有希。
もう・・・もういいよな?
お前ももう、限界だろ?
「新名君、そういうことだから。有希を守るのは俺らがやるんで。」
孝「同情装ってるお前に入る隙はねぇ。指くわえて身を引け。」
真「今更過去の男に譲るわけねぇだろ。愚かだった自分を後悔するんだな。」
俺様コンビの容赦ない攻撃。
まぁ、気持ちは分からないでもない。
有「・・・薫、お前にもう一回会えて良かったよ。」
新「有希・・・」
有「でも、これが最後だ。」
新「・・・・・・・。」
有「後は・・・・・・遼に任せるよ・・・」
そう言って
有希は俺に身を任せてきた。
(・・・・・・・・・っ!)
遠くからはきっと分からない。
だが俺の胸に顔を埋めてきた有希の細い肩が
耐えるように小さく震えている。
とにかく
強く抱きしめた。