スポンサーリンク
---真樹---
(え・・・・・・・・)
なんだこの状況は・・・
客は-----有希に反応してるのか?
あまりの展開に着いていけない。
それにしても-----凄まじい。
『YUKI』の噂は聞いてはいた。
だがここまでの反響だなんて思ってもみなかった。
もしや遼も有希も分かっていたのか?
だから敢えて出番をFORM→YUKIの順に---
「遼!てめぇ---順番間違ってんじゃねぇよ!!」
・・・まぁ、予想通りだな。
要「やっぱり間違いだったんだ。」
孝「わざとだろ、あの鬼畜ヤローめ。」
「確かに、鬼畜だな。」
有希のやつ、恐る恐る出てきたところを見ると相当焦ったに違いない。
そして今もかなり焦っているようだ。
そわそわしている。
遼「痛ェなぁ、なんのことだよ。」
有「出演順のことだ!私→FORMの順だっただろが!」
遼「そうだったっけ?」
有「大事なところでコロッと間違えやがって!皆さんに迷惑だろ!」
(・・・・・・・・。)
それにしてもステージの上で口喧嘩とは・・・
恐るべき変人ぶりだな。
だが恐らくこれが普通なんだろう。
客は驚く様子も無く笑っている。
遼「迷惑って、なんでだよ。皆お前のことずっと待ってたんだぞ。なーみんなー。」
『YUKIーーーー!お帰りーーー!』
『会いたかったぁーーー!』
客に呼びかける遼。
それに呼応して再び大歓声が会場を包んだ。
有「え?えー、あー・・・それは------サンキュ。」
なんだその反応は。
有希らしいというかなんというか・・・
ていうか遼も有希も少しは気取るだのカッコつけるだのしないもんなのか?
普段と全く変わらないじゃねぇかあいつら。
まぁ・・・心配して損した。
そしてあいつが可哀相な奴にならなくて良かった。
こんな大舞台でやらかしたら骨も拾ってやれない。
遼「今日は皆のリクエストライブだからな。久々にこいつにも来てもらったんだ。じゃぁYUKI、何か一言皆に宜しくー。」
有「え、えー、久しぶり?いや、初めまして・・・なのかな。ヒートしてるところすみませーん。懲りずにまた乱入しに来ましたー。」
・・・なんだその気の抜けた一言は。
遼「お前・・・相変わらずやる気ねぇなぁ。」
有「お前にだけは言われたくねぇよ。」
普通だ。あまりにも普通の絡み合い。
場所が家ではなくステージに変わっただけ。
お前ら、そういうのは家に帰ってからやれ。
だが客はそれを見てクスクス笑ってる。
なるほど、これも見所ってわけか。
遼「あぁそういえば・・・皆に言っておきたいことがある。」
有「はーい皆聞いてー。」
遼「この前公式HP見てたらさぁ」
有「・・・え、ちょっと待て、それって---」
遼「有希のことを勘違いしてるファンの皆がいるみたいで」
有「こ、こら!それはいいって言わなくて!ちょっと楓!翔太に勇気!こいつ止めてくれよ!」
楓「え、えっ?」
翔「なになに。」
勇「俺も聞きたい。」
遼の話題に慌てる有希。
なんだ、なんのことだ?
何か知っているのか、孝は肩で笑っている。
遼「勘違いしてる人もいるかもしんねぇんだけど、あのねー皆、有希は女の子だからねー。」
有「うわー!言いやがったぁ!!!」
(・・・・・・・・・。)
珍しく孝は爆笑。
要は正に開いた口が塞がらず。
そして会場は2つに割れている。
『YUKIー可愛いよー!』
『えー!!??YUKIって女の子だったのー!!?』
・・・ウケる。
まさか男だと思われていたとは。
まぁ、確かにあの格好じゃ男にしか見えねぇな。
有「言うなって言っただろーが!」
遼「言っちゃった。」
有「言っちゃったじゃねぇよ!」
だから、コントは家でやれ。
遼「ま、疑惑も解けたわけだし。今日はライブだし?そろそろ続けましょうか!皆もお前の歌、楽しみにしてたんだぞ」
有「あ、そっか。えー、必死に頑張ります。」
-----あ、ライブだった。
そんな感じだな。
さすが変人、どんな大舞台にいても周りが見えなくなるとはある意味大物だ。
有「よし、準備オッケー。」
どうやら歌うらしい。
そういえば今日は歌がメインだったな。
こっちまで勘違いしそうになる。
(・・・練習見に行った時に聞いたな。)
イントロが流れ始めた。
再び大歓声が起こる。
(・・・ダンスもこなすのか。)
そういえば最近体が痛ぇって言ってたな。
そりゃそんなに動けば痛くなるだろ。
・・・それより運動できたんだな。
何も無いところでこけそうなイメージだったが・・・
おいコラ、あんまり動くとこけるぞ。
(ふーん、分かる気がする・・・)
客の歓声。
MIKAMIとFORMの奴の勧誘。
確かにRYOは実力派の上昇株。
だが有希が加わると・・・
空気が変わる。
(・・・・・・・。)
有希のヤツ・・・楽しそうな顔しやがって。
なんかムカつく。
要と孝も同じような顔をしている。
どんなにライトを浴びていようが男に見えようが、俺にとってあいつは惚れてる女であって・・・
そして隣にいるのは同じライン上にいる遼。
そいつと有希が楽しそうにしているのを見るとなんかこう・・・・・なぁ?
まぁいい。
帰ったら抱きしめてキスして・・・
そして気を鎮めよう。
遼「またなー!」
有「サンキューでしたー。」
結局、遼に引き止められて最後までステージに残った有希。
心配もあったが、ライブは無事に---
いや、かなり大成功だったんじゃねぇか?
最後もまた、会場が割れるんじゃねぇかと思うほどの歓声が響き
ライブが終わった。
(え・・・・・・・・)
なんだこの状況は・・・
客は-----有希に反応してるのか?
あまりの展開に着いていけない。
それにしても-----凄まじい。
『YUKI』の噂は聞いてはいた。
だがここまでの反響だなんて思ってもみなかった。
もしや遼も有希も分かっていたのか?
だから敢えて出番をFORM→YUKIの順に---
「遼!てめぇ---順番間違ってんじゃねぇよ!!」
・・・まぁ、予想通りだな。
要「やっぱり間違いだったんだ。」
孝「わざとだろ、あの鬼畜ヤローめ。」
「確かに、鬼畜だな。」
有希のやつ、恐る恐る出てきたところを見ると相当焦ったに違いない。
そして今もかなり焦っているようだ。
そわそわしている。
遼「痛ェなぁ、なんのことだよ。」
有「出演順のことだ!私→FORMの順だっただろが!」
遼「そうだったっけ?」
有「大事なところでコロッと間違えやがって!皆さんに迷惑だろ!」
(・・・・・・・・。)
それにしてもステージの上で口喧嘩とは・・・
恐るべき変人ぶりだな。
だが恐らくこれが普通なんだろう。
客は驚く様子も無く笑っている。
遼「迷惑って、なんでだよ。皆お前のことずっと待ってたんだぞ。なーみんなー。」
『YUKIーーーー!お帰りーーー!』
『会いたかったぁーーー!』
客に呼びかける遼。
それに呼応して再び大歓声が会場を包んだ。
有「え?えー、あー・・・それは------サンキュ。」
なんだその反応は。
有希らしいというかなんというか・・・
ていうか遼も有希も少しは気取るだのカッコつけるだのしないもんなのか?
普段と全く変わらないじゃねぇかあいつら。
まぁ・・・心配して損した。
そしてあいつが可哀相な奴にならなくて良かった。
こんな大舞台でやらかしたら骨も拾ってやれない。
遼「今日は皆のリクエストライブだからな。久々にこいつにも来てもらったんだ。じゃぁYUKI、何か一言皆に宜しくー。」
有「え、えー、久しぶり?いや、初めまして・・・なのかな。ヒートしてるところすみませーん。懲りずにまた乱入しに来ましたー。」
・・・なんだその気の抜けた一言は。
遼「お前・・・相変わらずやる気ねぇなぁ。」
有「お前にだけは言われたくねぇよ。」
普通だ。あまりにも普通の絡み合い。
場所が家ではなくステージに変わっただけ。
お前ら、そういうのは家に帰ってからやれ。
だが客はそれを見てクスクス笑ってる。
なるほど、これも見所ってわけか。
遼「あぁそういえば・・・皆に言っておきたいことがある。」
有「はーい皆聞いてー。」
遼「この前公式HP見てたらさぁ」
有「・・・え、ちょっと待て、それって---」
遼「有希のことを勘違いしてるファンの皆がいるみたいで」
有「こ、こら!それはいいって言わなくて!ちょっと楓!翔太に勇気!こいつ止めてくれよ!」
楓「え、えっ?」
翔「なになに。」
勇「俺も聞きたい。」
遼の話題に慌てる有希。
なんだ、なんのことだ?
何か知っているのか、孝は肩で笑っている。
遼「勘違いしてる人もいるかもしんねぇんだけど、あのねー皆、有希は女の子だからねー。」
有「うわー!言いやがったぁ!!!」
(・・・・・・・・・。)
珍しく孝は爆笑。
要は正に開いた口が塞がらず。
そして会場は2つに割れている。
『YUKIー可愛いよー!』
『えー!!??YUKIって女の子だったのー!!?』
・・・ウケる。
まさか男だと思われていたとは。
まぁ、確かにあの格好じゃ男にしか見えねぇな。
有「言うなって言っただろーが!」
遼「言っちゃった。」
有「言っちゃったじゃねぇよ!」
だから、コントは家でやれ。
遼「ま、疑惑も解けたわけだし。今日はライブだし?そろそろ続けましょうか!皆もお前の歌、楽しみにしてたんだぞ」
有「あ、そっか。えー、必死に頑張ります。」
-----あ、ライブだった。
そんな感じだな。
さすが変人、どんな大舞台にいても周りが見えなくなるとはある意味大物だ。
有「よし、準備オッケー。」
どうやら歌うらしい。
そういえば今日は歌がメインだったな。
こっちまで勘違いしそうになる。
(・・・練習見に行った時に聞いたな。)
イントロが流れ始めた。
再び大歓声が起こる。
(・・・ダンスもこなすのか。)
そういえば最近体が痛ぇって言ってたな。
そりゃそんなに動けば痛くなるだろ。
・・・それより運動できたんだな。
何も無いところでこけそうなイメージだったが・・・
おいコラ、あんまり動くとこけるぞ。
(ふーん、分かる気がする・・・)
客の歓声。
MIKAMIとFORMの奴の勧誘。
確かにRYOは実力派の上昇株。
だが有希が加わると・・・
空気が変わる。
(・・・・・・・。)
有希のヤツ・・・楽しそうな顔しやがって。
なんかムカつく。
要と孝も同じような顔をしている。
どんなにライトを浴びていようが男に見えようが、俺にとってあいつは惚れてる女であって・・・
そして隣にいるのは同じライン上にいる遼。
そいつと有希が楽しそうにしているのを見るとなんかこう・・・・・なぁ?
まぁいい。
帰ったら抱きしめてキスして・・・
そして気を鎮めよう。
遼「またなー!」
有「サンキューでしたー。」
結局、遼に引き止められて最後までステージに残った有希。
心配もあったが、ライブは無事に---
いや、かなり大成功だったんじゃねぇか?
最後もまた、会場が割れるんじゃねぇかと思うほどの歓声が響き
ライブが終わった。
スポンサーリンク