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「お、お邪魔しまーす。」
「どうぞ。」
「わぁ、結構片付いてるね。」
「そうですか?」
小綺麗な玄関に靴を並べ、細長い廊下を抜けるとリビングについた。
「・・・・・。」
来ちゃったよ。
なんだかんだで来ちゃったよ浩人の家に。
「適当に荷物置いてください。」
「あ、うん。」
「あとこれ・・・タオルと着替えです。良かったら使ってください。」
「え!あ、ありがとー!」
そしてなんだかんだでシャワーを借りた。
あー、いいお湯でした。
じゃなくて
(うわぁ・・・浩人の家でシャワー借りちゃった。)
現在、色々と済ませてリビングのソファーで湯上りのミネラルウォーターを頂いている。
ちなみに浩人はシャワー中だ。
(はぁ・・・)
なんだかとんでもないことになってしまった。
浩人は簡単にいうと仕事仲間だ。
亜美とも一緒に良く飲み食いする仲良しの部類だけど---
ジャンルは?と聞かれればやっぱり仕事仲間だ。
そんな浩人と
今からエッチするんだよね・・・
脱・不感症の特訓のために
(いいのかな・・・)
勢いでヤっちゃおう!なんて言ったけど・・・
そもそも練習なんかでエッチしてもいいんだろうか。
私はまぁ・・・
結構ヤる気に満ち溢れていたりする。
だって練習して治るなら治したい。
不感症を理由にふられるなんてもう二度とゴメンだ。
でも、浩人は?
彼女はいないみたいだけど・・・
好きな子とかいないのかな。
そもそも私なんぞとエッチして大丈夫なんだろうか。
(・・・・・。)
けど提案したのは浩人だし
私に頼るくらいだし
もしかしたら相当悩んでたとか・・・?
まぁ・・・
なにはともあれここまできたからにはヤるしかないよね。
余計な迷いは捨てろ。
今の自分に出来ることをヤるんだ!
「頑張るぞ!オー!」
「やる気満々ですね。」
「え!」
拳を突き上げたと同時に背中に声がぶつかる。
振り返ると湯上り浩人がクスクス笑ってる。
ちょっと恥ずかしい。
ていうか・・
(うわぁ、色っぽい・・・)
ほのかに上気した肌
しっとりと濡れた髪
初めて見るラフな格好
チラリと覗かせる綺麗な鎖骨
さすがイケメン。
全身からフェロモンが漂っている。
「翔子さん?大丈夫ですか?」
「え!あ、うん!大丈夫!」
しまった。
見とれてしまっていた。
(---!)
ニコッと微笑む浩人。
そしてゆっくり、手を差し出された。
「それじゃ・・・行きましょうか。」
「う、うん。」
恐る恐る大きな手に自分のを重ねると優しく手を引かれた。
誘導されるまま向かったのは奥にある部屋。
そしてそこには大きなベッド・・
「電気は--」
「ちちっ、小さいのでお願いします!」
「・・・分かりました。」
思わず大声が出た。
緊張してるのバレバレ。
「じゃあ、横になってください。」
「う、うん。」
もぞもぞとベッドに上がる。
そして仰向けの体勢でベッドに横たわると
私を包み込むように浩人が圧し掛かってきた。
(と、とうとう始まるんだ・・・)
暗がりの中、切れ長の瞳と至近距離で見詰め合う。
相変わらず綺麗な顔だな。
それになんだか視線が熱っぽい・・・
いつもと違う 浩人の様子に 心臓がドキンと跳ねた。
「キス、してもいいですか?」
「う、うん。」
ドキン、ドキンッ・・
「翔子さん。」
「な、なに?」
「・・・今ならまだ止められますよ?」
「え?」
「もし嫌なら・・」
(浩人・・・)
もしかして心配してくれてるの?
やっぱり、あんたって優しいね。
でも--
「だ、大丈夫!」
「・・・・・。」
「ちゃんと治したいの!だから-----っ!」
最後まで言い切る前に
柔らかな唇が重なった。
「・・っ--ん・・」
初めは唇を重ねるだけの軽いキス
でもそれは次第に激しくなって
酸素を求めて唇を開いたとたん、熱っぽい舌が割り入ってきた。
「んっ・・」
舌を絡み取られてなぞられて
軽く吸われて甘噛みされて
その上、髪や頬に触れる浩人の手がすごく優しくて・・・
(うわぁ・・・)
なんだかふわふわする。
気持ちいいっていうかゾクゾクするっていうか
このままずっとキスしてたいって思ってしまう。
「----っ!」
不意に、シャツの裾から手が滑り込んできた。
腰、脇腹・・・
素肌をなぞって上に向かってくる大きな手。
そして胸の膨らみをふわりと包み
味わうように肌に指を食い込ませてくる。
(わ、わ・・・)
緊張と恥ずかしさで一気に顔が熱くなる。
でもそんな心情なんか知るはずもなく、浩人の長い指がスルリと下着をずらした。
そして指が胸の突起をかすめた瞬間
ビクッと体が跳ねた。
「ん・・んっ・・・!」
軽く摘まれたり指の腹で転がされたり
優しく、じわじわと刺激を与えられる。
キスが気持ちいいからか、それとも緊張してるからか・・・
いつもより体が敏感になってるような気がする。
「ん---は、ぁっ・・」
「・・・気持ちいいんですか?」
唇を離し顔を覗き込んでくる浩人。
返事する余裕もなくコクコク頷くとなぜか嬉しそうに口角を上げた。
そして中途半端に乱れたシャツを捲り上げて
すっかり固くなった突起に吸い付いてきた。
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