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「ぅ、う・・・・んー・・?」
朝だろうか。
目を開いたら部屋の中が薄っすら明るかった。
「・・・・・・・。」
そしてどうしたことか。
何度瞬きしても目の前の光景が変わらない。
これはどう見ても、そう・・・
人の、肌。
「・・・はぁ。」
思わずため息。
だって---
「・・・なんのため息ですか?」
「---ぷっ!」
声が聞こえたかと思ったら頭の後と背中を引き寄せられた。
急なことに胸板にゴツンと激突してしまった。
「ねぇ、楓さん・・・」
「ちょ--コラ!」
とりあえず暴れた。
だが遠慮がちに、でも離す気はないぞと言わんばかりに抱きついてくる。
(あ・・・)
ふと感じた爽やかな香り。
これは・・・昨日散々刻まれた匂いだ。
(全く・・・)
一瞬、昨日のアレは夢だったりして、と思った。
だってあまりにも突然のことで、それに有り得ないことで現実味が無かったから。
でも・・・
夢だったら良かった、とは思わなかった。
「・・・強引に奪ってすみませんでした。」
「・・・・・。」
「でもそれ以上は謝りません。」
「・・・・・。」
何それ。
「桐山、ちょっと離れて。」
「・・・・嫌です。」
「桐山。」
「・・・・・。」
「・・・奏太。」
「---!」
そんなにビックリしたのか
バッと体を離し、顔を覗き込んできた。
「バカ。」
「・・・はい。」
「サイテー。」
「・・・はい。」
「ねぇ。」
「・・・はい。」
「私を好きって本当?」
「・・・・・はい?」
---夢じゃなくて良かった
なんでそう思うのかは分からない。
もしかしたら宣言どおり体が奏太を求めてしまったんだろうか・・・
「俺は、楓さんが好きです。」
でも・・・
昨日は感じなかったのに、なんでだろう
今は"好き"という言葉が嬉しい。
(・・・・・・・・・。)
意外に単純だね、自分。
まぁでも・・・
------------こんな始まり方も、有り?
「あの、楓さん・・・」
「・・・なに。」
「すっごく顔が赤いですけど・・・」
「え!」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「あ、あの・・・」
「な、なに・・・」
「俺と、付き合ってもらえませんか?」
「・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・。」
「・・・いいよ。」
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