こんな始まり方

こんな始まり方 006~Loveholic



「ぅ、ぁ--------っッ!!」





無防備な体に激しすぎる刺激。

突然押し寄せた快感に引きずられるように軽く達してしまう。





(大き、い---!)





隙間無く入り込む桐山はとても大きくて

あまりの圧迫感に、逃げるように背中が仰け反る。






「はッ---ぁッ---」

「・・・・・。」

「ぇッ---!?--ぁッ・・・ゃ、ダメっ--!」






浮いた腰をグッと引き寄せられる。

そして中に侵入したソレがずるりと引き抜かれ

再び奥を突いてくる。






「ぁ、あぁッ--------っッ!!」

「---っ・・!」






数回の挿入でビクンッと痙攣する体。

同時に痛いほど桐山を締め付けながら

今度は激しく絶頂を貪った。




なのに---






「ヤダッ・・・待っ--!」

「ダメ。待たない。」






イッたばかりの体から自身をギリギリまで引き抜く桐山。





そして再び、一気に押し入ってくる。






「ゃ--ぁぁっ!ダメっ---まだ--ぁッ!」

「楓さん、可愛い・・・」

「-----ッ!」






腰を動かしながら器用に顔を覗き込んでくる。





細められた目
色っぽく開く唇





その表情はとても切なそうで

だけどなんだか苦しそうで





(なんで・・・)





さっきまでただの仕事仲間だったのに

なのに私を好きだなんて言う・・・





もう、わけが分からない。





でもそんな目で見つめられたら---






「あっぁッ--ん・・っ!」






きつく閉じるソコを蹂躙するように押し開き

奥に向かって何度も腰を進める桐山。

そしてまた





体の奥から大きな快感が押し寄せてくる・・





「イキそうですか?」

「---ッ・・ぁっ---」

「すごく、締め付けてくる・・・」

「----っ!」






目の前の形のいい唇がキュッと口角を上げる。

その不適な笑みに

不覚にもまた心臓が跳ねた。





「ねぇ楓さん。」

「な、に---ッ・・」

「イキたいですか?」

「・・ぇっ---」





な、なにを・・・






「-----ぇっ・・!」






まるでイタズラっ子のように顔を覗き込んでくる。

そしてあんなに激しかった動きが

急に止まった。





「ゃっ---桐山・・・」

「ねぇ楓さん、イキたい?」

「---んっ・・」

「イキたかったら、名前呼んでください。」

「えっ?」





なに?





「俺の、下の名前。」

「ぇっ・・・」





下の名前って・・・い、今更?





「な、名前なんてどうでも--」

「ほら、早く。」

「ゃ、あッ---ちょっと--!」





ゆるゆると腰を動かす桐山。

さっきまでとは全然違うじれったい快感に、体の芯が疼いてしまう。





「桐山っ---!」

「名前、呼んで?」

「---ゃ、やだっ・・」

「このままでいいんですか?」

「---ぁ---っ!」






ゆっくり引き抜かれて
ゆっくり入ってくる

気持ちいい
けど足りない

イキたい
けどイケない






「桐山---っ・・!」

「ん?」






こんなのが続いたら






気が狂ってしまう--







「-----奏太っ・・」


「-----!」







イキたくて涙が出たのは初めてだと思う。


改めて名前を呼ぶのは恥ずかしかったし

まるで「イかせて・・・」と懇願するようで顔から火がでそうだったけど





それでもこのままじゃ辛くて





ダメだと分かってたけど桐山が欲しくて






涙が出た。