緊張したぁ

緊張したぁ 05 SAKURA∞SAKU second






「孝ってあんなに細いのにすっげぇ力あんだな。そういえば昔殺されかけたことがあったような・・・今更だけど逆らうのは止めよう・・・・」

遼「・・・・・・・・・・・・・。」

「要も真樹もケンカ強そうだよな。私も力弱い方じゃないと思ってたけど、やっぱ男ってだけで強いもんなんだな。」

遼「・・・・・・・・・・・・・・。」

「そういや遼も昔は良くケンカしてたなぁ。お前もやんちゃボーイだったけど、人間落ち着く時が来るもんなのかねぇ。」

遼「・・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・遼?どうした?」





遼からの反応がない。

まぁ独り言みたいなもんだから別に返事はいらねぇんだけど。






遼「・・・有希。」

「ん?」






いつの間にか車に到着。

と思ったらやっと遼が口を開いた。






「なんだ?どうした----」

遼「キスしていいか。」

「ん?・・・・・・・・んん!?」






(な・・・・なんですと!?)





衝撃発言に思わず遼を見上げる。

だって----

え!?






遼「あー・・・・・・間違えた。キス、するからな。」

「え、-----っ!」






車に向かっていた視線がゆっくりと下りてきた。


まっすぐ向けられるソレ。

なんだか吸い込まれそうで・・・

体が、動かない・・・






「え----ちょ---」






固まる体に伸びてくる手。





そして背中に回った大きな手に





強く、優しく引き寄せられた。





そして・・・









(ぅ・・・・・・ぁ・・・・・)










押し付けられた唇は

熱いけど・・・

すっげぇ、優しい・・・









まるで-----遼そのもの










そんな感じがする・・・