緊張したぁ

緊張したぁ 03 SAKURA∞SAKU second






遼「お前、ここに住んで変わったよな。」

「------はっ?」






こ、今度はなんだ?






遼「ずっと見てきたから分かるよ。こいつらと一緒にいて安心してんだろ?最近落ち着いてきたし、それに・・・女らしさが戻ってきたと思う。だから俺も、男に戻ろうと思った。」

「・・・・・。」

遼「でも今まで通り、お前のことちゃんと守るからな?安心しろよ?」

「------っ!」






さっきと同じ・・・

いや、さっきよりもずっと優しく微笑む遼。





(ちょ、ちょっと・・・・)





お前-----本気、なのか?






遼「そんでもってお前も俺を好きになれよ?こんな野獣共なんかにお前はやんねぇからな----ってぇ、殴るなよー。」

「・・・・・・。」






あまりの衝撃に言葉も出ない。

マジなのかドッキリなのか・・・
未だにどっちを信じればいいのか分かんねぇ。







でも真っ直ぐ見つめてくる目は真っすぐで







そして、すごく・・・・・・優しい・・・







遼「そういうわけだからさ、お前もそろそろ女に戻れよ。」

「-----え」






女に-----------戻る?







遼「すぐに変わる必要はないけどよ。もう・・・怯えなくてもいい。必ず守るから。」

「・・・・・遼・・・」







マジか、ドッキリか・・・







いや、もう







そんなことはどうだっていい







要「あー、これは遼のせいだからな。」

遼「えっ・・・えぇ!有希!」

真「遼・・・・」

孝「・・・・・・・。」

遼「ちょ-----孝!?怖い止めて!お前の沈黙は怖い!!」






昨日といい今日といい・・・

なんでだよコノヤロー。






でも止められねぇんだよ。






次から次に、勝手に出てくる・・・・







「------っ----」







人前で泣くなんてカッコ悪ぃ・・・







「・・・・弱く・・・なった・・・な・・・っ・・私・・・」

遼「弱くていいんだよ。女の子なんだから」

「-----っ----ぅー!」






ぽんぽんと頭を撫でてくる遼。

やめてくれよ優しくすんな。

涙・・・・・止まんなくなる。






純「姫・・・・・可愛い。」

累「・・・・・女の子だもんな。」






累たん、私は元々女の子です。






要「今度は俺が泣かせてみようっと。」

真「ふーん、泣かせるのもなかなかだな。」

孝「・・・おい有希、泣くのは俺の前でだけにしろ。」

遼「・・・なんか心配になってきた。」






今更遅いわ、遼。






「-----ぅぅ・・・サンキューな・・・野獣共。」

真「・・・一言多いんだよ。」

要「全く。」

「---っ---ゴメンよ----」

孝「泣くのか喋るのかどっちかにしろ。」

「すみ---ません---っ---」

遼「ほんと、可愛くなっちゃって。」

「・・・・・うる・・・せぇ・・・」








なんと言われようがどうでもいい。









------嬉しい










これしか・・・・ねぇよ。










「サンキュー・・・皆。」