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「た、ただ今帰りましたぁ。」
午前10時。
帰宅。
「「「「 --------!! 」」」」
奴ら全員リビングにいた。
首がもげそうな勢いでこっちを見る。
今日は・・・・・日曜か?
皆休みだったのか。
累「有希っ!!」
純「姫ー!!」
勢いよく立ち上がる累と純君。
その勢いで駆け寄ってきた。
「あーごめんな。心配かけ・・・・」
(え・・・・・)
累「・・・・・孝、どういうつもりだよ。」
孝「もう少し待て。名残惜しい。」
後から絡まってくる逞しい腕。
頼むから耳元で喋るのは止めてください。
純「あれ・・・・なに?まさか、孝、お前・・・・気付いちゃったの?」
孝「・・・・なんだよ。」
純「あーあ、残念。」
要「あらあらー。そのまま気付かなくて良かったのに。」
真「はぁ・・・厄介なのが増えた。」
孝「バカにしてんのか。」
皆さん。
一体なんの話ですか。
「まあまあ。気付いて良かったじゃん。」
「えっ・・・」
あれ----
え・・・?
「・・・遼!?」
当然のように奴らに馴染んでいた遼。
あまりの違和感のなさに全く気付かなかった。
「なんでお前・・・」
遼「連絡貰ったの。・・・・大丈夫そう、だな?」
「あぁ・・・もう大丈夫。」
こいつも心配してくれたんだな。
全く・・・どれだけ迷惑かけたら気が済むのよ私。
「いっつもごめんな、遼。」
遼「そういうのはなし。それより2人ともこっちに来いよ。皆心配してたんだからよ。」
「うん。」
孝「あーあ。やっぱもう少しぶらぶらしてくれば良かったな。」
累「孝!」
孝「冗談だ。騒ぐな。」
「・・・・・・。」
今日も朝から炸裂です。
孝様、扉を閉める気は無いんでしょうか。
「え・・・・・と・・・」
とりあえずソファーに座った。
背筋を伸ばして皆を見る。
リビングがしん、と静まった。
「えー・・・・・その・・・・心配かけて悪かった!でももう大丈夫だ!復活した!」
気合で押し切るべし!
純「謝るのは無しだよ、姫。」
累「そうそう。」
「・・・・・サンキュ。」
真「あのガキ・・・・やっぱあの時やっとけば良かった。」
要「右に同じ。まぁでも、ある意味あいつも可哀想だな。」
「え?なんで?」
累「なんでって・・・孝が相手じゃ骨も残らないよ。」
「--------。」
ヤバイ・・・
思い出したらまた震えそう。
あ、遼の奴震えてる。
孝「それがな、途中で邪魔が入って止められた。」
「あ、当たり前だ!止めなかったらお前・・・・今頃あいつ背中に羽が!」
真「構わねぇだろ。」
「構うわっ!!」
なんて奴らだ。
嫌ですからねそんなの!
要「でも・・・・有希が元気で良かった。」
「・・・・ありがと。」
優しく微笑む要。
そんな顔してくれるな。
嬉し泣きすんぞ。
純「姫は俺らがちゃんと守るからね。」
「えっ」
累「そうだよ。ちゃんと守る。」
「・・・・王子・・・・累たん・・・・!!」
やばいぞ。
な、涙が-----!
要「俺らがいるから。」
真「安心しろ。」
孝「お前、泣き虫だからな。」
「ちょ・・・・・・孝様、あんたって奴は。」
真「なんだよ孝。お前が泣かせたのか?」
要「うわー最低。」
孝「俺が泣かせたのか?」
「なんで私に聞くんだよ。」
「いいなぁー。」
「・・・はぁ?」
いいなぁーってなんだ。
ていうか誰だ。
今言ったのは。
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