緊張したぁ

緊張したぁ 01 SAKURA∞SAKU second






「た、ただ今帰りましたぁ。」







午前10時。

帰宅。







「「「「 --------!! 」」」」







奴ら全員リビングにいた。

首がもげそうな勢いでこっちを見る。



今日は・・・・・日曜か?

皆休みだったのか。






累「有希っ!!」

純「姫ー!!」






勢いよく立ち上がる累と純君。

その勢いで駆け寄ってきた。






「あーごめんな。心配かけ・・・・」







(え・・・・・)







累「・・・・・孝、どういうつもりだよ。」

孝「もう少し待て。名残惜しい。」






後から絡まってくる逞しい腕。

頼むから耳元で喋るのは止めてください。






純「あれ・・・・なに?まさか、孝、お前・・・・気付いちゃったの?」

孝「・・・・なんだよ。」

純「あーあ、残念。」

要「あらあらー。そのまま気付かなくて良かったのに。」

真「はぁ・・・厄介なのが増えた。」

孝「バカにしてんのか。」





皆さん。
一体なんの話ですか。






「まあまあ。気付いて良かったじゃん。」

「えっ・・・」






あれ----

え・・・?






「・・・遼!?」






当然のように奴らに馴染んでいた遼。

あまりの違和感のなさに全く気付かなかった。






「なんでお前・・・」

遼「連絡貰ったの。・・・・大丈夫そう、だな?」

「あぁ・・・もう大丈夫。」






こいつも心配してくれたんだな。

全く・・・どれだけ迷惑かけたら気が済むのよ私。






「いっつもごめんな、遼。」

遼「そういうのはなし。それより2人ともこっちに来いよ。皆心配してたんだからよ。」

「うん。」

孝「あーあ。やっぱもう少しぶらぶらしてくれば良かったな。」

累「孝!」

孝「冗談だ。騒ぐな。」

「・・・・・・。」






今日も朝から炸裂です。

孝様、扉を閉める気は無いんでしょうか。








「え・・・・・と・・・」








とりあえずソファーに座った。

背筋を伸ばして皆を見る。

リビングがしん、と静まった。






「えー・・・・・その・・・・心配かけて悪かった!でももう大丈夫だ!復活した!」






気合で押し切るべし!






純「謝るのは無しだよ、姫。」

累「そうそう。」

「・・・・・サンキュ。」

真「あのガキ・・・・やっぱあの時やっとけば良かった。」

要「右に同じ。まぁでも、ある意味あいつも可哀想だな。」

「え?なんで?」

累「なんでって・・・孝が相手じゃ骨も残らないよ。」

「--------。」






ヤバイ・・・

思い出したらまた震えそう。

あ、遼の奴震えてる。






孝「それがな、途中で邪魔が入って止められた。」

「あ、当たり前だ!止めなかったらお前・・・・今頃あいつ背中に羽が!」

真「構わねぇだろ。」

「構うわっ!!」





なんて奴らだ。

嫌ですからねそんなの!






要「でも・・・・有希が元気で良かった。」

「・・・・ありがと。」






優しく微笑む要。

そんな顔してくれるな。
嬉し泣きすんぞ。






純「姫は俺らがちゃんと守るからね。」

「えっ」

累「そうだよ。ちゃんと守る。」

「・・・・王子・・・・累たん・・・・!!」






やばいぞ。

な、涙が-----!






要「俺らがいるから。」

真「安心しろ。」

孝「お前、泣き虫だからな。」

「ちょ・・・・・・孝様、あんたって奴は。」

真「なんだよ孝。お前が泣かせたのか?」

要「うわー最低。」

孝「俺が泣かせたのか?」

「なんで私に聞くんだよ。」







「いいなぁー。」



「・・・はぁ?」









いいなぁーってなんだ。

ていうか誰だ。

今言ったのは。