軽ノリすんな・累

軽ノリすんな・累—7 SAKURA∞SAKU first



累「ただいまー。」

「うーっす」






帰って来ましたよー。






要「ずいぶん遅かったなぁ・・・って-----有希ちゃん!?」

「あ、ただいまっす。」

要「あ、あぁお帰り。今日はこっち?」

「はい、今日からこっち。」






出迎えてくれたのは髪が半乾きの要ちゃん。

風呂上りっすか。

セクシーダイナマイツ。






要「そっか、じゃぁ少しは荷物運んだんだね?」

「はい、とりあえず寝れる程度に。」

要「で、なんで累と帰宅?」

「あぁ、それは・・・」

累「メシ食ってきた。今日、皆遅かったからな。」

「そういうことっす。で、昼間荷物運び手伝ってもらったんすよ。」

累「そうだ・・・・・昼間あんなに働いてやったのに!あの仕打ちはなんだよ有希!」






急に怒り出す累。

仕打ちってのはあれか?

車で殴ったことを言ってんのか?






「ほぅ、思い出し八つ当たりかてめぇは。私もぶりっ子ちゃんギャルから助けてやっただろうが!昼間のはそれでチャラだ!」

累「なっ!足りないよ!」

「へぇぇー。じゃあ助けてあげなくても良かったんですよぉ?すっげぇ困った顔してたくせに。」

累「そ、そんな顔してない!」






私に---口で勝てると思うなよっ!






「それにプリチーな私にちょっぴり赤面してたくせに。」

累「ばっ---!してねぇよ!」

「むぐっ!!?」






累の手に思いっきり口を塞がれた。






(そ、そう来るか!!くそっ、これは考えてなかったぜ!)






塞がれてしまえば口で勝つも負けるも無い。

なかなかやりおるな、累たんのくせに!






「むー!むーー!!」

累「大人しくしてろっ!」






放せー!苦しいじゃねぇか!!










要「-----随分仲良しになったもんだな。」

「むっ!?」










そういえば要ちゃんがいた。

すっかり忘れてた。






要「累がこんな風に懐くなんて、珍しい。」

累「---そんなんじゃないよ。」






思いっきり不機嫌オーラの累。

どうでもいいがこの手を放せ!!






「むー!むむーー!!」

累「あ、悪い。」

「む・・・はぁっ!!はぁっ!こ、殺されるとこだった。」

累「大げさだな。」

「ふんっ。累たんのくせに生意気だぞ。」

累「その呼び方やめろよ。」

「おーっと失言。」






どうでもいいが早くシャワー浴びたい。

のろのろと靴を脱ぐ。









累「---有希、約束忘れんなよ?」

「ん?」









約束?

なんだっけ。




玄関に上がりと首をかしげてみる。










累「飲むんだろ?」










ああそれか。










「おぉ、覚悟してろよ、累!」










息巻いて部屋へ向かった。













要「なんだよお前。・・・気に入っちゃったわけ?」

累「・・・お前には関係ないじゃん。」

要「あるねー。」

累「なんだよ。」

要「あいつ、面白そうだし?」

累「-----チッ」

要「おー怖い怖い。」













-------軽のりすんな 累(完)



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