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---取引成立。
といってもどうすりゃいいんだ?
目の前の二人、固まってるし・・・
『やっほ~実は彼女だよ~』なんて言える空気じゃない。
「そ、そんな。なんでですか?神崎さんずっと彼女作らなかったのに!」
「ちょっと、あなたどこの学部!?」
(うぉ・・・怒った。)
カワイコちゃん達の顔が鬼へと変貌。
これはマジで怒っている。
やばい、怯みそう・・・
でも私=大学生に間違えてくれてる。
とってもいい子達じゃないか。
(どうするかな・・・)
『学部なんて関係ねぇだろ。なぁ累?』
なんて言ったら噛み付かれそうだし。
できれば言葉遣いに突っ込んでくれねぇかな。
『あなた男だったの?なぁんだー』
なんちゃって。
ダメか?
何も言わない私が心配になったのか、累がちらりと視線を寄越す。
(言葉遣い・・・・・か。)
あ、そうだ。
「ねぇ、ルイ・・・」
累「------!」
ここは一つ・・・
すりすり☆おにゃんこ大作戦でどうだ!
「有希・・・なんだか怖い。早く行こ?」
プランB。
『守ってちょうだいマイダーリン』ってとこで押し切ろう。
(おいコラ。しっかり作戦についてこいよ。)
大サービスだ。
きゅっと服の裾を掴んでやった。
累「あ、あんまりビビらせないでやってね。行こ、有希。」
「う、うん。失礼します。」
「「・・・・・・・・。」」
(よーし!それ、今だ!!)
取り合えず女子が怯んでくれればそれでいい。
その隙に------逃げる!
放心する女子達に背を向け、肩を抱かれたまま二人三脚でその場を去った。
そして急ぎ足で車に直行。
(い、急げぇぇぇ!あれ、車どこに置いたんだっけ。)
累に連れられて足を進めていくと車は意外と近くにあった。
----ガチャバタン
無事
車に帰還。
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