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「累、詳しいんだな。」
累「そこそこね。」
昼飯を食べて、PC環境をセットしたら今日は終わり!
と思っていたら、またまた累が助っ人に名乗りを上げた。
これまた慣れた手つきで進めてくれるもんだから早く終わりそうだ。
マジで助かる。
「そういやさ、皆はご飯とか掃除とかどうしてるわけ?」
当然の疑問だろ。
先日ここで頼りない説明を受けた後、そういえば・・・と気になった。
自分の部屋はともかくリビングやキッチンの掃除。
それに毎日の食事はどうやって回してんだ?と思ったわけだよ。
正直言って毎食コンビニ弁当ってのは遠慮したい。
累「当番制。下にボードがある。」
「へぇ。じゃあ管理人は?どんな仕事やってたんだ?」
これも当然の疑問。
こいつらと共同生活をすると言っても私は管理人としてここに来てるんだ。
らしいことをビシッと決めて威厳を保たねば。
杉浦君、五十嵐君に対しては特にふんぞり返っていたい。
累「うーん。ほぼ家にいなかったから分かんない。」
「・・・・なるほど。」
(------そうでしたね。)
原因はともあれコロコロ変わってたらしいし。
つまりこの家で管理人っぽい仕事は無いに等しいってことか。
とりあえず当番に混ぜてもらおう。
「あー、終わったー!」
色々と考えながら作業していたら思ったよりかなり早く終わった。
それに累の働きが見事なものだった。
「累、マジでありがと。君ってイイ奴だな。」
累「気にすんな。用があったらまた言えよ?」
「・・・累たん。私は君みたいな弟が欲しかったよ」
累「は?」
累、君は今日から心の中の弟だ。
マジでキュート。
君に『累たん』の愛称を与えてやろう。
「4時か。」
時刻は夕方4時。
めちゃくちゃ早く終わった。
すっげぇ得した気分。
「そういえばレポートは?出しに行かないといけないんだろ?」
累「あぁ、そろそろ行こうかな。有希も行く?」
「え?」
私も大学に?
なんで?
累「今日、他の奴ら帰ってくるの遅いよ。」
「そうなのか?」
累「ほら。」
累が指差す方を見ると、大きな当番ボード。
共同生活っぽい。
近づいて見てみると、今日の夕飯は累以外皆『×』がついていた。
なるほど。
こうやってそれぞれの生活を把握してるんだな。
累「レポート出して、ついでにメシ食いに行こうよ。」
「そうだな。行くか。」
累は桜館の先輩なので素直に言うことを聞くことにした。
それに、大学に行くのもちょっと楽しみだ。
懐かしい気持ちを感じながら車に乗り込む。
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