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孝「おい、累。」
累「何?」
しばらく沈黙したと思ったらなぜか累に話しかける俺様。
ていうか私は無視か?
無視なのか!?
孝「勝手に手ぇ出してんじゃねぇよ。」
累「・・・孝の許可はいらないだろ?」
孝「・・・・・。」
累「・・・・・。」
「・・・・・あ、あの---死んじゃいます。いいんですね?-----し、死・・・」
(---------!)
「うっ・・・ゲホゲホッ!」
急に腕が緩んだ。
勢い良く戻ってくる空気。
あぁ・・・お帰りなさい酸素!!
「はぁっはァッ------思い切り締めやがって!」
孝「・・・・・・」
「まじで殺す気だったのかっ!?このっ------俺様ヤロー!!」
孝「てめぇも簡単に手ぇ出されんじゃねぇよ。」
「-----は!?」
な、なんだコイツ。
私へのこの仕打ちは無視なのか?
ふざけんな。
ちゃんと会話してくれ。
そして深く反省してくれ。
孝「反省しろ。」
「んだとコラ。」
なんで私が反省するんだ。
何を反省しろってんだ。
「てかなんの話だよ。ちゅーか?まだその話してるのか?お前による酸欠事件の話はどこいった!」
孝「もっと警戒しろ。」
「あのなぁ----!」
なんなんだこいつは。
バカなのか?
全く会話が成り立たない。
一体全体どう対応すればいいんだ。
「----あーもー、分かった分かりましたよ。以後気をつけます。」
無駄と分かって話すのはそれこそ無駄だ。
体力を消耗する。
ここは大人の対応でとりあえず謝っとこう。
反省反省。
孝「いいか良く聞け。こいつは-----獣だ。」
累「おい。」
・・・・・・・。
「・・・・・お前もだろ。」
孝「おい。」
「おい、じゃねぇ。むしろお前が獣だろ。初対面の失態を思い出せお医者様。」
全く・・・何を言ってるんだこいつは。
忘れたとは言わせねぇぞ。
初対面の印象から言うとお前と杉浦君はダントツぶっちぎりの野獣2トップだよ。
それに安心しろ。
累たんは私が今から公正させるんだからな。
バカも休み休み言え---
の意味を込めて睨んでやる。
孝「分かった。じゃぁ俺にも警戒しろ。」
なんと開き直りやがった!
くそーそういう奴か!
お前はそういう奴なんだな!!
「言われなくてもそうする。いいか、むやみに私に近づくと-----」
(----------え)
なぜか・・・
視線を取られた。
なんだコレ。
なんか・・・・逸らせないんですけど。
睨まれてる…わけじゃない。
なのに獣に追い詰められてるような寒気が・・・
(やば・・・)
さっきの取っ組み合いで孝様と私との距離はほぼ皆無。
しかも向かい合っている。
つまり---
激しく身の危険を感じます。
逃げよう---
と身を翻した瞬間
腕に、圧迫感---
(--------っ!?)
累「孝!」
累の叫びも虚しく
「----っ!」
俺様の唇とぶつかった。
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