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目の前にいたはずの五十嵐君がなぜか隣に。
そして後から手を回され首をギュッと---
これぞ正にスリーパーホールド。
なんたる早業!!!
「くっ苦じいーーー!放せ・・・ゴラっ、俺様孝様ァ!!」
孝「まだ言うのかぁ?」
「ぐえぇっ!」
累「あはははは!!!」
「こ、こら累!てめぇ笑ってないで助けろよ!」
ちょ---マジで苦しいんですけど!
孝「まだ頑張るのか?」
耳元で可笑しそうに笑いながら、更にぐっと腕に力を加える。
ちょ・・・やめて、リアルに逝きそう・・・
「は、放せー!」
ギブするか?
いやでも負けたくねぇし。
でも・・・く、苦しいー
「る、累たん助けて!てか助けろっ!じゃないと学校でのことバラすぞ!」
頼みの綱は累しかいない。
適当にカマをかける。
孝「何のことだ?」
「ほら見ろ!お医者様が興味津々だ!急げ累たん!!」
累「学校でのことって・・・」
「累たん早くしろー!」
累「有希にキスしたこと?」
孝「-----なに?」
(は・・・・)
なんつった今。
なんつった今!
(あ・・・あほかぁーーー!!!)
学校でのことって言ったらお前、ギャルとの一件に決まってんだろ!!
ていうかちゅーしたこと、そんな軽く人に言っちゃうもんなのか?
男子ってそんなもん?
『俺、もうやっちゃったぜー』みたいなノリなのか?
そんなノリには着いていけねぇよ!
適当に助けてもらいたかっただけなのに
この------バカ累!
「うっ!?」
な・・・・・何故だ。
更に腕力が強くなった気がする。
逆、逆っすよ。
緩めてくれないとあんた
マジでそろそろ魂が・・・
「い、五十嵐君・・・ギブ-----私が悪かった--お願いだから放して下さ---」
悔しいがギブアップ。
だってマジで苦しい。
本気で締めやがって・・・
なんて大人気ない大人だ。
あ、お花畑が見える・・・
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