有「聞いてくれよ要ちゃん。英数字のヤローが私を苛めるんだぁ。文字のくせによぉ。一体どうすりゃいいんだ?分かりやすく説明してくれよぉー」
「英数字?なにそれ英語のこと?分かるわぁ、俺も英語苦手。話しかけかけられてもソーリーしか言えねぇもん。」
有「だよなぁ?ていうかなんで日本語が共通語じゃねぇんだよ!意味分かんねぇ!!」
酒を酌み交わすことしばらく。
だんだん何言ってんのか分からなくなってきた有希ちゃん。
まぁ、飲んだ量半端じゃねぇもんな。
累「お前らの会話の方が意味分かんない。」
安心して累。
俺も良く分かってないから。
有「あれ累、お前双子だったんだなぁ。隣にいるの兄ちゃんか?そっくりさんじゃねぇか!びっくりしたー。」
累「・・・・・。」
あららこりゃダメだ。
「有希ちゃん、酔っちゃったみたいだな。そりゃそっか。こんなに飲んで潰れてねぇのが不思議だもんな。」
有「そうか?酔ってるか?」
こんなに飲んでるのに意識はちゃんとしてるんだな。
さすが、っていうかおかしくないか?
有「へへ、酔えたみたいだ。今日はもう眠っていいか?」
純「眠れるなら早く寝なよ。」
累「今日はいつもより少なく済んで良かったな。」
孝「連れてくか?」
真「俺が行く。」
また出た。
男共の異常な言動と行動。
お姫様の取り巻きかよ。
有「結構でーす。一人で大丈夫なんで。てめぇらに頼んだら酸素がいくらあっても足りねぇからな。」
真・孝「・・・・・。」
酸素が足りない?
なにそれ。
あ、もしかしてキスされるからってこと?
へぇ・・・今の言い方だと何度もやられてるようですねぇ。
累「残念だったな。」
「「うるせぇ。」」
有「ふははははは。」
奇妙な笑い声を上げる有希。
ふらふらと立ち上がるが・・・
足元ぐらぐら。
非常に危ない。
有「あ、ダメだ。やっぱ歩けねぇ。」
孝「だから言っただろ。」
真「大人しく俺を頼れ。」
有「心配ご無用。要ちゃんにお願いするんで。」
え。
真・孝「それだけはダメだ。」
有「お前らの方がダメだろ。なぁ要ちゃん、頼んでいいか?」
「え?あ、うん、いいよ。」
有「すみませんね。ご迷惑お掛けします。」
真・孝「・・・・・・・・・・・。」
ぷぷっ。
可愛そうに俺様共。
思いっきり避けられてやがる。
おいおいそんなに睨むなよ。
日頃の行いが悪いからじゃないの。
「それではご指名が入りましたので…部屋にお連れして参りまーす。」
有希が桜館に来てもうすぐ一ヶ月。
なにかと挫折しそうにはなったが、思惑通り思い切り信用してくれてるみたいだし。
予定通り、マイペース路線で攻めてみよっかなぁ…
なーんて
この時までは思ってたわけだよ。