変人だって。医者だって。

変人だって。医者だって。07 SAKURA∞SAKU second






(なっ-----え、えっ!?)






あまりの早業に何がどうなったのか理解が出来ない。

どうなった?

私は一体どうなったんだ!?






(-------あ、つ・・・いぃぃーーー!?)






目の前には目を瞑った孝様のお綺麗なドアップ。

背中にはふわふわな布団。

唇には熱くて柔らかい感触。





いやいや環境把握してる場合じゃない。





なんでキス?

なんでキスしてんのかな私たちは!?






「んんーー!・・・・・・んっ!?」






うまい具合に中に侵入してきた孝。

いつもながらなんで私の防壁はこうも簡単に破られるんですかね。

じゃなくて!





(おいおいおいおい------!)






ちょっと待てちょっと待て。

孝から流れ込んでくる熱がすっげー熱い!






「こ、孝!ちょっとタイ----む・・・っ」






ヤバくないかこれ。

こいつ----体温上がりまくってんじゃねぇか!






「---待っ・・・・て・・・・!」






圧し掛かる孝の胸を押す。

正気に戻れコラ。

お前は普通じゃないんだ!






(くっそぉ-----!)






ダ、ダメだ動かない。

動かないどころか手を掴まれベッドに縫い付けられる始末。






「・・・・は・・・・ぁっ・・・こう----!」






こいつはこいつで熱で朦朧としてんだろうけど

こんなに熱いキスされたら・・・

呑み込まれちまう----っ!






「----孝っ!待てっ・・・て・・・!」

孝「・・・・・・・・・・・・ダメだ。」

「---っ!?ちょっ・・・・!」






一瞬唇が離れてこぼれた言葉。






(ダ、ダメってあんた-----!)






なんとか息継ぎは出来たものの再び酸欠状態。

だんだんと失われていく酸素とよろしくない状況に脳内パニック。

頼むから目を覚ませ、孝。

今のお前はお前であってお前じゃねぇ。





そして早急に酸素を要求したい。






(ヤ、ヤバ・・・い・・・)






体から力が抜ける

意識がふわっと浮かぶ






死、ぬ・・・







「---っ、ぁ・・・・は、あっ-----!!」







酸素が一気に入り込んできた。

お花畑の手前でなんとか生還することに成功。







とりあえず






顔を逸らす!

ちょっと落ち着かせろ!






「はあっはぁっ-----!」






酸素が美味い。

ありがとうオーツー!







孝「有希・・・」

「っ!」







耳元で囁かれる名前。

ちょっと待てちょっと待て!

もうしばし待たれよ!






(とととにかく離れねぇと-----!)






とりあえず再びかまされたら堪らない。

片手で口を押え、もう反対の手で孝の肩を押す。






(ちょ-----マジで体温高すぎ!!)






密着してる体から伝わってくる熱。

こいつ・・・・絶対自分が何してるか分かってねぇ!

そういえば熱でボーっとするタイプだったな。






(マーガリンと一緒にされて堪るか!!)






あれぇ、砂糖入れたと思ったんだけどなぁ。

ごめんごめん間違えた。

熱が出ると意識朦朧ってやつ?てへ。






そんなの絶対嫌だ。






孝だってそうだろ。

熱出してボーっとしてる間に『砂糖と思ってやっちまいましたー』なんて後味が悪過ぎる。

とっても余談だが私はブラック派だ。






いやいやとにかく!






相手は病人だ。

ここは正常な私がしっかりせねば-----!






戻ってきた体力を総動員し押し返してみる。






うん、爆笑したいくらいピクリともしない!






孝「有希。」

「なっ、なんだっ!そこで話すな!」







ああ、あんまり耳元で話さないでくれよ。

変に頭に響く---









孝「・・・・・好きだ・・・」

「------ぇっ?」








ド・・・・キ・・・・・ッ








「な、なに言って・・・」








熱を持った低い声に

背中が-----ゾクッと震えた。






なんだか・・・・やばい。






鼓動が速くなっていく。

釣られて体温まで上がっていく---






「こ・・・・孝!」

「・・・・・・ん。」

「とにかく離れよう!」

「・・・・・・・・・・。」






踏ん張れ私。

病人に負けるな-----






「ゃ----っ、コラ----!」

孝「・・・好きだ。」

「-----っ!」






柔らかく甘噛みされる耳
直接耳に入る吐息混じりの声

なんだこれ
なんだこれ---

体中がザワザワする。






「ぅ・・・ぁ-----!」







(流され・・・る----)







首筋を流れる熱い舌。

なぞられた部分が熱くなっていく。






「------っ!!!」






服の裾から手が入り込んでくる。

背中 脇腹

壊れ物を扱うように、優しく・・・・・

熱を帯びた大きな手がなぞっていく。






ダ---






(ダメ・・・・ダメダメダメダメ!いかんよこれは-----っ!!)






「待って!孝!」






正気を保て!
クールダウンだ有希

だってこのまま流されたら・・・

私ってめちゃくちゃあんぽんたんじゃねぇか!




『なんだかドキドキしちゃったっていうかぁ。流されちゃいましたえへへ~』




笑えん!
言い訳にもならん!

そんなことになるくらいならPCを全て破壊した方がマシだ!






「孝-----頼むから離れろ!」






もがけ!

押しまくれ!







・・・・・・けど動かない!!






「・・・・・・っ----ぁ!」






直接肌に触れる大きな手。

相変わらず熱を帯びてて・・・
触れられた部分が熱い。

感覚がそこに集中してしまう。






(ダメだ・・・・・って----!)






そんな風に触れられたら

マジでおかしくなっちまう






力が---入らね・・・・・






「・・・・・・ん・・・」






鎖骨から胸元へ

唇がゆっくりと下りていく。






(ちょっと・・・ちょっとタンマ・・・)






いつの間にか外されてる胸元のボタン。

え・・・いつの間に?

やばくねぇか?

今更だけどやばいよね、これ-----






「-----っ!」






胸元にチクッと感じる小さな痛み。

それが・・・・何度も続いた。

そして孝の手が、ゆっくりと上に・・・



え----上に-----









「------------まっ、待てぇぇっ!!」

孝「・・・・・・・・。」









上昇を続ける手を






なんとか押さえた。