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「・・・ちょっと待ってろ。」
透「・・・ッ?」
すぐにでも奪いたい欲求を捻じ伏せ、透の上から退いた。
そして足早にクローゼットの中からゴムを掴んできた。
意識が朦朧としてるのか。
透は今にも眠りそうな目でボーっと俺を見てる。
透「えっ---」
再び透の上に戻り、シャツのボタンを外していく。
すると眠そうに細められていた目がパッと覚醒。
ベルトに手をかけると表情に焦りが浮かぶ。
どうやら状況を理解したらしい。
だが、もう遅い。
服を床に放り投げ、手早くゴムを装着した。
透「ちょっと待っ---!」
「逃げるな。」
逃げるように捩れる腰を強引に引き寄せた。
そして痛いくらいに反り立った自身を割れ目に押し付ける。
透「---ぁ、んッ!」
クチュクチュッ・・
慣らすように滑らせると卑猥な音が部屋に響く。
---俺に感じてる証拠
そう思うと自然に口角が上がってしまう。
透「---晋っ・・・待て・・ッ!」
待て、だと?
ふざけんじゃねぇ。
お前は俺を殺す気か。
「待てねぇ。」
そうだ。
もう待てねぇ。
透「晋ッ---」
「ん。」
透「---待・・・て--!」
「聞こえねぇ。」
透「ぁッ---!」
抵抗する体力は残ってないらしい。
潤んだ目で俺を見つめ、弱々しく「待て」と訴える透。
だが、何度も言うがもう待てない。
膝裏に手を入れ足を開かせる。
そして再び自身を割れ目に宛がった。
後はもう、腰を進めるだけ---
(・・・・・。)
「・・・なぁ、透。」
透「んッ・・ッ----」
「・・・いいか?」
焦りに揺れる瞳を真っ直ぐ見つめて
聞いた。
別に同意が欲しかったわけじゃない。
無理矢理組み敷いてるようなもんだ。
ダメと言われるに決まってるし
ダメと言われても今更やめるつもりはない。
だがなんとなく
ただ、ちょっと聞いてみたくなっただけだ。
透「----ッ」
「え・・・」
そんなことを聞かれると思ってなかったのか。
ビックリしたように目を見開き、慌てて視線を逸らした透。
そして恥ずかしそうに、小さく頷いた。
・・・ような気がした。
透「な、に--言ってんだ・・・」
「----。」
透「---ダメだ・・!」
「----。」
透「も・・やめろ・・!」
「----。」
モゾモゾと動き出す透。
そして膝裏を支える俺の手首を握り足を閉じようと頑張る。
透「晋ッ---コラッ、手を退けろッ!」
牽制の言葉と必死の抵抗。
これは明らかに逃げようともがいている。
当然だが、あの同意はやはり勘違いだったようだ。
だがダメだ。
軽く、頭の中の何かが切れた。
さっきの勘違いが、頭から離れない。
透の言葉が・・・
拒否の言葉が全く耳に入ってこない。
透「---晋っ!?ダメッ----ゃ、ぁぁっ!!」
沈み込ませるように腰を進める。
透「ゃッ---あッ----!!」
「優しく」なんて無理だ。
だがせめてもの言い訳に
出来る限りゆっくり透に侵入する。
透「し、んッ---ぁッ--やめっ!」
「----っ・・!」
悦んでいるのか
拒んでいるのか
痛いくらいに俺を締め付け、そして押し返そうとする。
こんな時、強引に貫きたくなるのは俺だけじゃないはず。
だがその衝動をねじ伏せ
ゆっくり、ゆっくり
透のナカへ押し入っていく。
透「あ---は・・・・ぅッ--!」
繋がりが深くなるに連れ、刺激を受け流そうと腰を悶えさせる透。
本来ならその無駄な足掻きを楽しむのも情事の一興。
だが今は、そんな余裕は無い。
「透・・・」
透「はっ、ぁッ----晋ッ--!」
悩ましげに眉間に寄せて俺を見上げる透。
そして左手は助けを求めるようにシーツを掴み
収まるところが見つからないのか、右手は小さく震えながらさまよってる。
その手を取って、指を絡ませて
そのままベッドに押し付けながら
透を覆うように体を倒した。
透「ゃッ---あ、ぁぁっ!」
体を傾けたことで強制的に深まる繋がり。
それに伴って締め付けが激しくなる。
(や、ば----)
やばい。
なんか色々やばい。
「透・・・力抜け--」
透「いやッ---晋っ・・やめ・・・てッ!」
(これは、ダメだ---)
ゾクゾク感が半端じゃねぇ。
強引に突き入れたくて
乱暴に突き上げたくて
このまま我慢したら絶対ぶっ飛ぶ。
透をめちゃくちゃにしてしまう--
「透、俺を見ろ。」
透「ゃ、やめ---ッ!」
いやいやと必死に首を振る透。
だが俺も必死だ。
頭の後に手を入れて強引に上を向かせる。
そして唇に食らい付き、無理矢理舌を捻じ込んだ。
透「んっ!---ん・・ぁッ・・・!」
頼むから力を抜けと念じながら口内を犯す。
熱を持った舌に自分のを絡みつけ、軽く噛み付き強く吸い上げる。
透「ぁ----ぁ、んッ・・・」
こんな状況なのにキスには感じるのか。
キスが深くなるに連れ体の力が抜けていく。
唇、手、背中、腰
少しずつ強張りが解けて---
透「んッ!んぅッ---------ッッ!!」
締め付けが怯んだ隙に
奥まで一気に突き進んだ。
透「------ンッ!------んッッ!!」
「----!」
(お、おいっ---)
喉を反らし悲鳴を上げる透。
細い体をビクビクと震わせて
繋いだ手を強く握り締めて
そして
ナカを激しく痙攣させる・・・
「---っ・・!」
(ウソ--だろ---)
一難去ってまた一難。
苦し紛れに唇を貪った。
気を紛らわせるためだ。
じゃないと---マジでやばい。
(--き---つ・・・・)
これはあんまりだ。
いきなり持ってくつもりかよ。
透「んッ---ん、んッ---!」
「・・・・・・ッ・・・」
(・・・・・やばかった。)
マジでやばかった。
軽く引きずり込まれるところだった。
透「---はぁっ・・・・はッ・・ぅ・・」
「・・・、・・。」
なんとか吐精感を落ち着かせて唇を開放した。
体を起こすと潤んだ瞳と目が合った。
荒く呼吸を繰り返し、何か言いたそうな悩ましげな表情で睨んでくる。
ていうかお前---
「今ので・・・イッたのか?」
透「-----っ!」
ビクッと体が跳ねた。
そして慌てて顔を逸らしやがった。
「なぁ・・・」
透「--ッ・・・」
(・・・。)
まぁ、イッたかどうかなんて聞かなくても分かる。
だが聞きたくなるだろ?
言わせたくなるってもんだろ?
だって挿れただけでイクなんて・・・なぁ?
「どうなんだよ。」
透「---やっ・・・ゃめッ・・!」
自分もやばかったくせにそんなことはすっかり忘れ去った俺。
嫌がる透の顎を取る。
そして強引に上を向かせて---
(え---)
正直・・・いい気になってた。
挿れただけでイきやがってとか
そんなに俺のが良かったのかとか
案外余裕かもなんて調子に乗ってた。
だが、俺は甘かった。
透「---っ・・」
すぐ目の前にある揺れる瞳。
その目にみるみる溜まっていく涙。
そして透は悔しそうに唇を噛み締めて
俺を見つめたまま
ポロッと、涙を流した。
「-------。」
まるで真夏の花火のように
心臓が激しく打ち上がった。
(なんだこれは・・・)
マジでなんなんだこれは
いい加減にしろよ透・・・
お前---
「・・・可愛すぎる。」
我ながらなんて恥ずかしいセリフを言ってのけたかと思う。
だが断言できる。
今まで会ったどんなに綺麗で可愛い女よりも
今まで抱いたどんなにエロくていい女よりも
冗談抜きでこいつが一番・・・
「---可愛い。」
マジで。
透「な、なに言って-----や、ぁッ!」
「・・・。」
可愛い透に煽られて質量を増していくソレ。
(もう、無理だ。)
優しさという名の理性が
盛大に音を立てて崩れ去っていく。
完全に、スパークだ。
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