スポンサーリンク
有「まぁ・・・でも、私も大人気なかったかな。」
ぽりぽりっと頭を掻く有希。
ばつの悪そうな表情で見上げてくる。
有「あんな挑発じみた揚げ足に乗せられちゃ・・・かっこ悪いな。」
へへっと笑う。
カッコ悪い?
何言ってんのとんでもない。
可愛いを通り越してカッコいいよ、お前。
有「でもな・・・」
「ん?」
有「本当に幸せなんだ。」
「・・・・・・。」
まるで寒空を照らす太陽のように
一切の曇りのない笑顔を向けられた。
(あー・・・)
やっぱ間違えた。
やっぱお前
すっげぇ可愛いよ。
「もー・・・・・・反則だろ、それ。」
有「え?」
無理無理。
こんな可愛いの見せつけられて・・・
理性を保つなんて無理に決まってる。
有「え----ちょ----っ!」
力ずくで抱き寄せて
驚いて無防備に開く唇を奪った。
そう、何度も。
何度も・・・・・
有「ん-----ぅ・・・っ!」
想いを伝えることが出来ず煮え切れなかった日々もそれなりにきつかった。
だが有希が傷ついて、未だにそれが癒えないことの方がよっぽど辛い。
だからこそ笑ってる有希を見れるのはすげぇ幸せだし
---本当に幸せなんだ
そんなこと言われて
嬉しくないはずがない。
有「・・・・こ、の----!」
相変わらず酸欠になりかける有希。
唇を離すと-----睨まれた。
でもそんな潤んだ目で睨まれても全然怖くない。
むしろ---
有「コラ----!抱き着くな!」
離れがたくなる・・・
「なぁ・・・」
有「そ、そこで話すな----!」
「有希。」
有「な、なんだよ----!」
「愛してる・・・・」
そうだな・・・
これ以外に・・・
この気持ちを表現する言葉が見つからない。
スポンサーリンク