スポンサーリンク
「・・・・・・。」
純「・・・・・・・・・。」
(え、えぇと・・・)
純「・・・・・姫、顔赤いよ。」
「!!」
思わず頬を手で隠した。
だって---
だってあんた-----!
純「俺がキスするなんてって思った?」
「え・・・い、いや・・・その・・・」
まぁその・・・
-----------思ってましたよ。
桜館が誇るブラック3メンズ、要・真樹・孝。
こいつらは---言うまでもない。
キューティー累たんは時々爆発。
そして半居候の遼、あいつもたまに暴走する。
でも・・・・
でも純君は・・・ねぇ?
ちなみにあいつらとの戦いにおいて、ちゅーを奪われるか否かは生死に関わる問題だ。
まぁ、あれだ。
慢性的な酸欠症状で毎度三途の川が見える。
でも純君は・・・
純君のは---
すっげぇ・・・・優しかった。
(うう----ぅわあぁぁぁぁぁ!!)
おいコラやめろ!
ダメダメ思い出したらいけません!
禁止!回想禁止!!!
純「姫とのキスって、気持ちいい。」
「へっっ!?」
なな、なんですと!??
純「もう一回したい・・・」
「えっ!?ちょ---ちょちょちょっ!!」
純君の顔がゆっくり近づいてくる。
ていうか何言ってんのこの王子。
酔ったのか?
日本酒に呑まれてしまったのか!?
(あぁ、なんて綺麗なお顔・・・睫毛長っ)
い、いやいやそうじゃなくて!
逃げなきゃ。
これは緊急事態だ。
このままぼんやり眺めていたら確実に危険区域に突入してしまう!
(----ふ、ふんばれ、このっ!)
情けないことにさっきのちゅーで腰抜けの自分。
純君の腕に支えられないとまともに座ることもままならない。
「----まっ・・・・て!」
顎を取られて視線も奪われ
必死の抵抗に言葉で静止してみたが---
検討空しく---
再び、唇が重なった。
(あー・・・こりゃ、ヤバい・・・)
王子のキスは
やっぱり優しかった。
『俺・・・・姫のこと、本気で好きだからね・・・』
ふと唇が離れて
耳元で囁かれる熱っぽい声。
---『男』の純君
突然突きつけられたような気がして
どうしたらいいのか分からない。
しかもあまりにも丁寧に
女の子として扱われてる気がして
「あ、ありがとな・・・」
どうしたらいいか分からず
しばらく動けなかった。
スポンサーリンク