ビバ!京都(演習)!!

ビバ!京都(演習)!! 04 SAKURA∞SAKU second






「・・・・・・。」

純「・・・・・・・・・。」






(え、えぇと・・・)






純「・・・・・姫、顔赤いよ。」

「!!」






思わず頬を手で隠した。

だって---

だってあんた-----!






純「俺がキスするなんてって思った?」

「え・・・い、いや・・・その・・・」






まぁその・・・

-----------思ってましたよ。






桜館が誇るブラック3メンズ、要・真樹・孝。

こいつらは---言うまでもない。

キューティー累たんは時々爆発。

そして半居候の遼、あいつもたまに暴走する。





でも・・・・





でも純君は・・・ねぇ?






ちなみにあいつらとの戦いにおいて、ちゅーを奪われるか否かは生死に関わる問題だ。

まぁ、あれだ。

慢性的な酸欠症状で毎度三途の川が見える。






でも純君は・・・

純君のは---






すっげぇ・・・・優しかった。






(うう----ぅわあぁぁぁぁぁ!!)






おいコラやめろ!

ダメダメ思い出したらいけません!

禁止!回想禁止!!!






純「姫とのキスって、気持ちいい。」

「へっっ!?」






なな、なんですと!??






純「もう一回したい・・・」

「えっ!?ちょ---ちょちょちょっ!!」






純君の顔がゆっくり近づいてくる。

ていうか何言ってんのこの王子。

酔ったのか?

日本酒に呑まれてしまったのか!?






(あぁ、なんて綺麗なお顔・・・睫毛長っ)






い、いやいやそうじゃなくて!


逃げなきゃ。

これは緊急事態だ。

このままぼんやり眺めていたら確実に危険区域に突入してしまう!






(----ふ、ふんばれ、このっ!)






情けないことにさっきのちゅーで腰抜けの自分。

純君の腕に支えられないとまともに座ることもままならない。






「----まっ・・・・て!」






顎を取られて視線も奪われ

必死の抵抗に言葉で静止してみたが---





検討空しく---





再び、唇が重なった。






(あー・・・こりゃ、ヤバい・・・)






王子のキスは






やっぱり優しかった。









『俺・・・・姫のこと、本気で好きだからね・・・』









ふと唇が離れて

耳元で囁かれる熱っぽい声。






---『男』の純君






突然突きつけられたような気がして

どうしたらいいのか分からない。






しかもあまりにも丁寧に

女の子として扱われてる気がして






「あ、ありがとな・・・」






どうしたらいいか分からず

しばらく動けなかった。