真「・・・そうか。」
「・・・・・・。」
(・・・・・・変だ。)
やけに聞いてくるが・・・
一体どうしたんだこいつは。
今までにこんなことあったか?
(・・・いや、ない。)
確かにこいつは事あるごとに私を暇つぶしのオモチャにしようとする意地悪ドSヤローだ。
だがプライベートのことに興味を示したことは一度もない。
それじゃ一体どうしたってんだ?
まさか新たな扉を開いたか?
新しい暇潰しってことか?
(いやいやそうじゃないだろ・・・)
何があったのかは知らねぇが・・・
そういえば朝から気にかけてくれてたよな。
もしかしてこいつ、私のこと心配して・・・
「私って・・・お前に何か心配かけちゃってんのかな。」
真「・・・・・。」
「ゆ、夢のことだけど・・・心配してくれてありがとう。でも大したことじゃないんだ。昔ちょっと・・・嫌なことがあってな。」
真「・・・・・。」
「遼が知ってるのはその・・・たまたま現場にいたっていうか・・・」
真「・・・・・。」
「・・・・・あーもうごめん!どうでもいいよな、こんな話。忘れてくれ。」
真「・・・・・・・・。」
言いたいことがまとまらないうちに話し出すとこんなことになる。
相手も自分も混乱するだろ。
(それにしても・・・)
遼がいないところであいつの話をするのって変な感じだな。
なんだかんだ言って初対面以降住人達と仲良くやってるみたいだし。
累は特に仲がいい。
(あれ・・・)
もしかして真樹のヤツ・・・
私じゃなくて遼を気にかけてたりして。
こいつはMIKAMIと関係持ってるみたいだし
さっき知ったけど社長だし
「もしかして真樹。遼のこと心配してんのか?」
真「・・・は?」
「またまたぁ。真樹も優しいとこあんだなぁ。」
真「そんなんじゃ---」
「遼はさ。すっげぇいい奴なんだ。」
真「・・・・・・。」
社長。
ここは一つ、RYOのRYOさんを宜しくお願いします。
「まぁ、付き合い長いし。たくさん支えてくれてたし・・・あいつには幸せでいて欲しいなぁ。」
なんせ遼とは付き合ってきた時間が長いからな。
高校、大学、その他もろもろのプライベート。
思い返せばほとんどの思い出に遼がいる。
そう
ほとんどの
思い出に---
(-----いかんいかん。)
頭を振って吹き飛ばした。
(いい加減・・・消えてくれればいいのによ。)
消えたと思っても糸をたどれば思い出す。
思い出して、怯えて、誤魔化して
結局、無意識に過去に囚われてる。
(チッ・・・バカバカしい・・・)
そんな弱い自分は、嫌いだ。