間違いない。

間違いない。—5 SAKURA∞SAKU first

有「さてさて、今日はこの辺にしよう。千秋、来い。」
千「あぁ。」

 

いつものノルマには届かないが、焼酎パックを抱えて立ち上がる有希。

 

有「ありがとなお前ら。今日も付き合ってくれて。」
累「もういいの?」
有「部屋でこれ飲んで寝る。」

 

得意気に親指を立て、ついでにぐいっとパックを上げてみせる。

 

千「・・・まだ飲むのか?」
有「これで最後にする。」
千「・・・・・・・・。」
要「ゆっくり寝なよ。千秋・・・ちゃんも。」
千「・・・呼びにくいなら千秋って呼べ。」
要「・・・おやすみ千秋。」

 

要はまだ男と女の狭間で戦っていたらしい。

 

有「じゃあな、お休み。」

 

そう言って千秋と二人、階段を上がっていく有希---

 

(・・・・・・・。)

 

中睦まじい姉妹が就寝のため部屋へ向かう光景。

のはずなんだが···

なんだこの感覚は。
嫌な感じがするんだが・・・

 

孝「・・・あいつ、マジで妹で女なんだよな?」

 

それだ。

 

要「なんか・・・有希が男に連れ去られる感じだ。」

 

その通り。
俺が言いたかったのはそれだ。

あの光景、なんかムカつく。

 

遼「バッカだなお前ら。千秋は正真正銘、有希の妹で女です。これははっきり言えるぞ。」

 

・・・仕方ない。
ここは遼を信じてやろう。

 

純「いやぁ・・・今日はすごい一日だったなぁ。色んな意味で衝撃を受けた。」
累「うん、何か分からないけど疲れた。」

 

全員同じ気持ちだと思う。

 

孝「・・・俺も寝る。眠い。」
「俺も。」

 

結局全員就寝することになった。

 

 

「はぁ、疲れた・・・」

 

 

変人姉妹は今頃何を話してるのか・・・
想像もつかない。

まさかさっきみたいに沈黙してるんじゃねぇだろうな···

 

(--------。)

 

考えただけで寒気がする。