有「さてさて、今日はこの辺にしよう。千秋、来い。」
千「あぁ。」
いつものノルマには届かないが、焼酎パックを抱えて立ち上がる有希。
有「ありがとなお前ら。今日も付き合ってくれて。」
累「もういいの?」
有「部屋でこれ飲んで寝る。」
得意気に親指を立て、ついでにぐいっとパックを上げてみせる。
千「・・・まだ飲むのか?」
有「これで最後にする。」
千「・・・・・・・・。」
要「ゆっくり寝なよ。千秋・・・ちゃんも。」
千「・・・呼びにくいなら千秋って呼べ。」
要「・・・おやすみ千秋。」
要はまだ男と女の狭間で戦っていたらしい。
有「じゃあな、お休み。」
そう言って千秋と二人、階段を上がっていく有希---
(・・・・・・・。)
中睦まじい姉妹が就寝のため部屋へ向かう光景。
のはずなんだが···
なんだこの感覚は。
嫌な感じがするんだが・・・
孝「・・・あいつ、マジで妹で女なんだよな?」
それだ。
要「なんか・・・有希が男に連れ去られる感じだ。」
その通り。
俺が言いたかったのはそれだ。
あの光景、なんかムカつく。
遼「バッカだなお前ら。千秋は正真正銘、有希の妹で女です。これははっきり言えるぞ。」
・・・仕方ない。
ここは遼を信じてやろう。
純「いやぁ・・・今日はすごい一日だったなぁ。色んな意味で衝撃を受けた。」
累「うん、何か分からないけど疲れた。」
全員同じ気持ちだと思う。
孝「・・・俺も寝る。眠い。」
「俺も。」
結局全員就寝することになった。
「はぁ、疲れた・・・」
変人姉妹は今頃何を話してるのか・・・
想像もつかない。
まさかさっきみたいに沈黙してるんじゃねぇだろうな···
(--------。)
考えただけで寒気がする。