「え・・・あれ、晴樹だ。」
晴「やっほー。」
声の主はFORMのリーダー、晴樹だった。
意外な人物にちょっとビックリ。
「晴樹もオフだったのか?」
晴「そ。遊びに来ちゃった。」
「累が言ってた客って晴樹だったのか・・・ていうか累、いい加減放せ。」
累「嫌だ。」
「・・・こら。」
累「・・・・・・。」
チッと言って離れる累。
舌打ちすんな!と言いたいところだが今の君は何をしても可愛いから許す。
「他のメンバーは来なかったのか?」
とりあえず晴樹だ。
どういうつもりか知らないが・・・
累は私の客だって言ってたからな。
コートを脱ぎ脱ぎ質問してみる。
晴「他の奴らには内緒。皆で行動すると目立つし。」
「・・・なるほど、君ら有名人だったな。」
すっかり忘れてた。
外を歩くのも一苦労だなんて大変だな。
晴「それに拓海が来ると勧誘が激しいし。」
「は、はは・・・」
ま、そこの配慮はありがたい。
拓海君のお誘いはマジで激しいからな。
「まぁでも、悪気は無いんだし。今度連れて来いよ。累も会いたがってたもんな?」
累「・・・・・・。」
「え、まだ怒ってんのか?そろそろ機嫌治してくれよ。」
まだ兄ちゃんを引きずってる累。
そんなお前も可愛いぞ。
晴「そういや・・・拓海って言えば、遼と有希に会わせたい奴がいるって言ってたな。」
ふと、何かを思い出したかのように晴樹が話し出した。
遼「会わせたい奴?誰それ。」
晴「さぁ・・・聞いてみたけど俺は知らない奴みたい。でも相手は二人のこと知ってて、会いたがってるって。」
遼「ふーん。」
晴「まぁ拓海のことだし、もしかしたら業界の人かもしれないからその時は俺に言って?こっちでなんとかするから。」
遼「あぁ、サンキュ。」
「・・・・・・。」
(会いたがってる奴・・・?)
遼のことも私のことも知ってるって?
・・・誰だろ。
まぁ勧誘だったらこれ以上はマジ勘弁だな。
要「なぁ腹減った。そろそろメシにしようぜ。」
要の一言で会話終了。
そういやもう7時だもんな。
そりゃ腹も減りますよ。
「遼も晴樹も食ってけよ。」
そういうと累の目がキラキラ輝いた。
なんだかんだ言って晴樹に会えて嬉しいらしい。
密かに純君も嬉しそうなんだなーこれが。
(この------可愛い奴らめ。)
あれか?
こういうのを-----萌えっていうのか?
え、間違ってる?
晴「で、この人達でしょ?有希の大切な奴って。」
「----------ぶーーーっ!!」
前触れもなく投げつけられた爆弾に躊躇なく噴き出す。
現在食後のまったり宴会中。
晴樹はマネージャーさんに送ってもらったらしく酒の席にも参加中だ。
いやいやそんなことはどうだっていい!
一体なにを言い出すんだこの子は!
「は、晴樹くん?そういうことは暗黙の---」
晴「ダメ。だって俺、今日は確認するために来たんだから。」
「か、確認?確変じゃなくて?」
晴「兄ちゃんのことは忘れなよ。」
「・・・・・・・・」
ていうか・・・酔ってるのか?
ビール半分で酔っちまったんすか?
要「なんの話?」
「かか、要!お前には関係ない話だから!」
真「なんだぁ?話せよ。」
「やややめろ真樹!」
孝「落ち着け。」
「おお落ち着けるか!!ちょ--こら放せ!」
晴樹を止めようと席を立つと孝に手を掴まれた。
ていうかやめてください晴樹くん。
あれを言われると結構---
いやかなり恥ずかしいんで!
晴「あのですね、俺、この前有希に告ったんです。」
累「え----」
晴「そしたら軽ーく振られまして・・・」
純「へ・・・」
「こ、こらぁぁ!ストップストップ!」
孝「少し黙ってろ。」
「むっむむー!!!」
孝様の手に口を塞がれる。
い、いやいやちょっと・・・
マジで勘弁してもらえないっすか晴樹君。
今日のパチ報酬全部君に上げるから!
晴「で、その振られた理由が---
(・・・・・・・・・・・・。)
こ、このおしゃべりヤロー
全部・・・
全部まるっと包み隠さず喋りやがった!!!
-----しーん
そりゃしーんだろ。
ていうかめっちゃ恥ずかしいっすよ。
頼むから誰か私を隠してくれよ!
「・・・・・えええーとあのその---」
どうにかフォローしたい。
が・・・
何も思いつかねぇ!
「え----!こ、孝!?」
後にいた孝。
その手が背中から絡みついてきて
ぎゅう、と抱きつかれた。
孝「お前、マジで可愛いな・・・・早く俺のモンになれよ。」
「は----はぁぁ!?」
相変わらず今日も扉は全開のようです。
だが頼むから少し閉めてくれ!!
真「おいコラ孝、早くよこせ。次は俺の番だ。」
要「じゃぁ俺その次。」
純「ずるい!順番回ってくんの!?」
遼「俺はもうちゅーしたもんねぇ。」
累「俺もー。」
「なな何言ってんだてめぇら!!」
要と真樹の顔色が変わる。
そして孝様の腕に力が加わる。
ちょっとやめて下さい。
絞め殺されます。
要「有希、こっちおいで。」
真「孝、さっさと寄こせ。」
孝「却下。今日は俺の。」
「ふ、ふざけんな!!!」
止めてください!
こういうのには慣れねぇよ!
「は、晴樹!てめぇ覚えてろよ!!」
晴「ははっ、やっぱ面白いね。ますます気に入っちゃった。」
「何言ってんだてめぇは!」
晴「俺もメンバーに参加できるようにガンバロー。」
「バカか!」
酒と血が一気に体中を駆け巡る。
全身が燃えるように熱いっす!
晴「ま、ここにいる人達が有希の大切な奴ってことは分かった。レベル高いなぁ。気合入れよ。」
孝「てめぇの入る隙なんてねぇよ。」
真「玉砕したならさっさと諦めろ。」
晴「うわ、傷つくなぁ。」
ニコニコしながら言われても・・・
傷つくくらいなら引っ掻き回さず見守ってくれよ!
遼「まぁまぁ皆。それよりライブは4日後だけど予定は大丈夫なのか?皆来れる?」
ナイス・・・ナイスよ遼さん!!
話題変更大感謝!!