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「てかなんなんだよ。なんでそのことでお前が怒ってるわけ?意味分かんねぇ!」
杉「お前にとって男は皆犬なのか?」
「あほか!!人の話をしっかり聞け!そして退け!離れろ!」
こいつも孝君と一緒だ。
なーんも聞いてねぇ。
杉「とにかく。」
「おいコラ退けよ!いい加減にしろ!」
杉「てめぇは二度も俺を振りやがった。許せねぇな。」
「フッただぁ?一体なんの話だ。意味分かんね--」
こいつの
漆黒の瞳に吸い込まれたかと思った。
「------っ!?」
顔が近づいてきたかと思ったら
気づいた時には唇が重なっていて
「----っ!」
不意打ちをかまされたため
いともあっさりと奴の侵入を許してしまった。
「----っ・・・やめ・・!」
イケメンのキスの上手さを甘くみてはいけない。
奴らのキスは凶器だ。
強引に体を押さえ込んでるくせに
めちゃめちゃ優しくて
角度を変えて
甘く、熱く・・・
何度も舌を絡めてくる。
「-----ん・・・ぁ・・・」
(・・・・・・・・。)
なんだ今の声。
やっぱ私か?
おいおいふざけんな・・・
喘いでる場合じゃねぇだろ!
「コラ・・・やめ・・!」
やばい。
もがきまくってた体から力が抜けていく。
そろそろ息も限界だ。
(あーもう、くそっ・・・!)
なんでこんなことになってんだよマジで。
何が悪かったんだ。
誰のせいにすればいいんだ?
累か、孝様か、それとも私か!?
いやいやあいつだあいつ。
諸悪の根源はあの不動産屋の狸オヤジだ!!
いや待て違う!
一番悪いのはこの帝王に決まってんだろ!!
杉「・・・・・。」
「・・・・っ・・・・はぁ---!」
意識が千切れる寸前
やっと解放されて空気が入ってきた。
「はぁっ、はぁっ!」
おいおい肩で息しちゃってるよ私。
これってかなり危なかったんじゃね?
今日も朝からお花畑だよ!
(最っ悪だ----!)
2日で-----3回もやっちまった。
しかも3回とも違う男とちゅーするなんて!
有り得ない・・・
なんなんだこの状況は。
何かの呪いか?
「てめぇ・・・・いい加減にしろよ。」
マジで勘弁してくれ。
昨日からのあまりの非常識にイライラする。
イライラすんぞ!
杉「孝とどっちが良かった?」
・・・・は
「は?」
杉「どっちの方が感じたかって聞いてんだよ。」
お前・・・
お前まさか---
「いい、今のちゅーって・・・孝君と比べるためにぶちかましたのか!?」
そういう奴・・・
そういう奴だと思ってたよ!
杉「まぁ、それもある。」
「"も"ってなんだ!"も"って!」
杉「うるせぇな、叫ぶな。」
「なんなんだよお前は!あっ、そうか!お前も犬なんだな!?」
杉「何言ってんのか分かんねぇ。」
「チクショーふざけやがって!」
杉「孝のことはともかく・・・お前に少し興味が沸いた。」
「へぇへぇそうですか!そりゃ物好きですなー!!」
なんなんだよなんなんだよ!
マジでマジでマジでマジでMAJIDE
ムカつく。
「とにかく退けよてめぇ!いつまで乗っかってるつもりだ!」
杉「嫌か?」
「嫌だ!当たり前だろ!」
杉「ふーん・・・」
「-----!」
ヤツの目が
きゅっ、と細くなった。
(ヤ、ヤバい・・・!)
落ち着け私。
生意気言うのはこの状況から脱出してからにしろ。
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