なんで気付かなかったんだろう。
この声には覚えがある。
これは夢の中で私を呼んでいた
少し低めの男性の声
そして---
「ほら彰!先生が呼んでるよ?」
「------。」
恐る恐る、後を振り返る。
そこには白衣を着た背の高い男性。
そしてゆっくり視線を上げると
目が合った。
「・・・っ・・」
「・・・。」
これは、夢か?
だって私は、こいつを知ってる。
知ってるよりも大人で
知ってるよりも更に美しい---
「-----迅・・」
なんで
なんで
「なんでっ・・・」
「彰?どうしたの?」
「なんで・・・ウソだ・・・」
だってもう会えないって
もう二度と会えないって
そう思ってたのに
「探すって言っただろ。」
そうか夢だ。
やっぱり夢だ。
絶対夢だ。
「夢じゃない。」
「-------っ!」
ゆっくり近づいてくるそいつ。
そして私の前にしゃがみ込み
頬に、触れた。
「・・・っ」
切れ長の目
スッと通った鼻筋
形の良い薄い唇
そして相変わらず
ぶっ倒れそうなくらい、美しい笑顔。
「---迅っ」
迅だ。
本当に、迅だ。
「はっ・・・うっ・・・・・」
(な、なんでだよーー!)
胸がいっぱいで
息が出来ない。
「探すのに苦労した。」
「---っ・・ぅっ・・・」
「あの後、色々聞いときゃ良かったって後悔した。」
「うっ、ぅ・・・」
「そういえば本当の年も知らなかったし。お前は永遠の二十歳なんて言ってたし。」
「・・・っ・・・・うぅー!」
そうだったっけ
そうだったかもしれないけどお前---
本当に見つけてくれるなんて・・・
「でも、俺も大人になっただろ?」
「・・・ひっ・・・ぅっ・・・」
「もうガキじゃない。」
「・・・う、う、うんっ・・」
ほんと、大人になっちゃって・・・
ますます本物の神様みたいだよお前。
まじで天孫降臨だよ。
「うぅー!迅ーー!」
とにかく・・・迅。
嬉しくて嬉しくて、堪らないよ
real Real 04
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