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『今日もいい天気だね、彰。』
そうか?
『ちょっと寒いけど。』
ふーん。
『今日は会社休みなんだ。だからずっと一緒にいるからね。』
そりゃどうも。
『もうすぐ冬だね。』
そうだな。
『そういえば東駅のイルミネーション、昨日から始まったんだよ。』
そうなのか?
あれは綺麗だよな。
『今年も一緒に見に行こうね。』
それは・・・ごめん。
ムリなんだ。
もう、一緒には見に行けない。
ごめん、良子。
『さっきね、言われたんだ。』
ん?
『彰はもうすぐ目が覚めるんだって。』
え?
『なんで分かるか分からないけど・・・本当なら、すごく嬉しい。』
分かる?なにが?
『早く起きてよ彰。戻っておいで。』
戻る・・・
戻る?
『彰。』
良子・・・
『戻っておいで、彰。』
・・・・・・ごめん、良子。
戻るなんて、嫌だ。
嫌だ。
・・・戻りたくない。
私は
迅と、一緒にいたい---
「彰!こら!起きろ!」
頬の痛みと耳に響いた声。
「うー・・・」
目を開けたらくらくらした。
そしてゆがむ視界に
不安気な表情の、迅。
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