どうして?

どうして?06 realReal







ここ最近、変だとは思ってた。






気付けばボーっとしてるし
うたた寝してるのを良く見るし




この前なんか授業中に寝言まで言ってた。

それに昨日の夜はふらふら家に帰るし

今朝は寝坊したくせに眠そうで・・・







顔色は正常。
でもどこか変だ。







そう思ってた。







「きゃー!佐野さんっ!」
「うそっ!大丈夫!?」
「しっかりして佐野さん!」






現在四限目。
あいつが楽しみにしていた体育。


今日の内容はグループごとのミニゲーム。

そして始まって間もなく






体育館に悲鳴が響いた。






「え、佐野って・・・彰ちゃん!?」
「なんだ?佐野に何かあったのか?」





隣のコートでだらだらやってた俺たちも動きが止まる。

そして悲鳴の出所を見て







血の気が引いた。








「彰っ----!」








考えるよりも先に体が動いてて






「西本君!あのっ、佐野さんが!」






あいつに群がる女子を掻き分けて







「----っ!」







思わず息を呑んだ。







そこには、うずくまるように倒れてるあいつ。







---ドクンッ








心臓が、嫌な音を打った。







「彰・・・?」







傍に座り込む。






「彰・・・」






頬に触れると






少しだけまぶたが動いた。








---生きてる








当然といえば当然だ。







だが・・・ひどく安心してしまった。







「はぁ・・・」







それにしても一体何があったんだ?
ボールにでもぶつかったのか?






「あ、あの・・・急によろけたと思ったら座り込んじゃって・・・」
「そうそう!それでしばらくしたら床に寝そべって!」
「寝るって言ったよね?」
「うん、言った言った!」






寝る。





寝る?





ちょっと待て。

これは、寝てるのか?






「「「----------。」」」
「・・・とりあえず保健室に連れてく。」
「え!う、うん!」
「先生が来たら言っとくね!」
「・・・宜しく。」





うずくまる彰を抱き上げた。
そして出口に向かう。





「彰ちゃんどうしたんすか!?まさかボールが顔面に---」
「大丈夫なのか?」
「寝るって言って・・・倒れたらしい。」
「「は?」」





慌てて駆け寄ってきた二人。

だがなんて説明したらいいか分からない。





「とにかく保健室行ってくる。」
「わ、分かった。」






怪訝そうな表情の二人を後に






体育館を出た。